冷たい北風が頬をかすめる年の瀬。こんな季節にはホッとするあたたかいコーヒーが飲みたくなりますよね。
今回、コメダ珈琲店ではコーヒーの香りに癒されるイベントが開催されました。
その内容は…コーヒーを”飲む”…ではなく、淹れ終わったコーヒーを”活用”して楽しむ…!?
特別ゲスト、コーヒークリエイター・ビバ中川さんを招いた、コメダ珈琲店初のサステナビリティなコーヒーアートイベントに潜入してきました!

サステナビリティなコーヒーアートイベント
イベントの前に、まずはコメダ珈琲店”くつろぎ”推進本部長の田中さんが登場。今回のイベントについて説明していただきました。

「今、世界では社会を取り巻く様々な問題を解決するため、持続可能な開発目標(SDGs)が掲げられています。
たとえば地球温暖化。環境省で出している2100年の天気予報によると、東京の夏の気温は42.8℃。そのころには私たちは生きていませんが、今のまま温暖化が進んでしまうと、未来の子どもたちにそんな環境で毎日生活をさせなければいけなくなってしまいますよね。
また、実は地球温暖化はコーヒーにも影響があります。このまま気温が上昇するとコーヒーの栽培地が今の半分になってしまうと言われており、そうなるコーヒー豆の価格が高騰し、コメダも一杯1000円以上のコーヒーを提供しなければいけなくなってしまうかもしれません。

そこで、コメダでも環境のためにできることを、少しずつ取り組んできています。
コメダでは、環境やコーヒー生産農家の方の生活を守る取り組みをしている会社からコーヒー豆の調達を開始し、10月1日からアラビカ100%の「コメダブレンド」としてブレンドコーヒーをリニューアルしました。コメダのお店でコーヒーを飲むことが、環境にもコーヒー農家にも優しくすることに繋がる。気軽に「良いこと」ができる。それがコメダのサステナビリティ活動です。
そして、今日皆さんに取り組んでいただくのが「コーヒー粕」の再利用です。
コーヒーの粕は、ただ捨てれば廃棄物ですが、脱臭効果があったり、燃料になったりまだ利用価値がある大切な資源です。コメダではその一部をお弁当箱にしたり家畜の寝床や堆肥に再利用していますが、他の再利用方法も考えていきます。
今回は、新しくなった「コメダブレンド」を淹れた後の「コーヒー粕」を使ってワークショップを楽しんでいただきます。お家でもできちゃうコーヒー粕の再利用を通して、皆さんが改めてサステナビリティ活動について考えるきっかけになれば幸いです」
「コーヒー染め」でレトロなメッセージカード作り

続いてハッピーオーラ全開で登場したのは…コーヒークリエイター・ビバ中川さん。
コーヒーには「こうしなきゃいけない!」という概念が強いですが、もっとコーヒーにクリエイティブな発想を持ち込むことで世界を広げたいということで活動をしているそう。
「コーヒーを最後まで楽しみ尽くしてアートにしましょう!」の掛け声とともに、いよいよイベントスタートです。

コーヒーはお茶と違い、基本的に1煎目でほとんどの味が出てしまうので1度しか淹れられないのだそう。
しかし、コーヒー粕を火にかけて煮詰めてこしてあげると、色が濃くなって、染料として使えるようになるのだとか。し、知らなかった〜!

「おいしそうだけど、実際はスカスカしています」(た、食べたのかな…)

ちなみに、コーヒーの粉が少し残っているほうが、染料としてはちょうど良いそう。これを使って、早速メッセージカードを染めていきます。

メッセージカードをピンセットで挟んで、スッとくぐらせて…あとはしっかり乾かすだけ。ちなみに二度漬けOK!(笑)

コーヒーインク、ついつい舐めたくなってしまいますが、味はあまりないそうです。香りはほんのりコーヒーのいい匂〜い!

サラッと派、ひたひた派など、いろいろ好みも出るようです。

「染めたては色が濃く見えますが、乾くといい感じにエイジングされた雰囲気になりますよ」

フレームのように染めたりとセンスの良さを発揮するコメダ部員!

レトロで可愛くて、プレゼントのラッピングなどにも使えそう。
絶妙な濃淡を楽しむ「コーヒーペイント」

続いて、コーヒーインクを使って塗り絵にチャレンジ。
山食パンやシロノワール…かわいい塗り絵になったコメダの大人気メニューたちに、「どれにしようかなぁ」と悩むコメダ部員たち。全部やりたくなっちゃいますね。

早速塗ってみると…あれ、思ったよりも色が薄い…!?

「ふふふ…実はコーヒーインクは、塗り重ねることでグラデーションが出てくるんです。少しずつ重ねながら色を載せていく。簡単そうで、とってもやりがいがあるんですよ」

たしかに、濃淡をつけるのが意外と難しい…!

皆さん、真剣に取り組むあまり、笑顔を忘れ、無言で黙々作業。さながら職人のようです。

模様をつけたり、セリフを書いたり…世界でひとつだけのカードのできあがり。
においを吸着して消臭!「コーヒーサシェ」

最後に、コーヒー粕を火で炙って水を飛ばし、カラッカラに乾かしたものを使ってコーヒーサシェ(香り袋/匂い袋)を作っていきます。
コーヒーには消臭効果があると言われているのですが、その秘密はコーヒー豆に空いている小さな穴たち。
焙煎後のコーヒー豆をよく見てみると、炭と同じように小さい部屋の集合体になっていて、その部屋のなかに匂いが吸着することで脱臭剤になるのだそう。

皆さん、好きな量をせっせと麻袋に詰めていきます。あんまり入れすぎると漏れちゃうので欲張らず、ほどよく。
ちなみに、脱臭剤ですがほのかにコーヒーの良い香りが。ついつい嗅いでうっとりしちゃいますね。

先ほど染めたメッセージカードを入り口に添えると、とってもオシャレなプレゼントに!

最後に、みんな大好きコメダの豆菓子をコーヒーアートで可愛くラッピングしてお持ち帰り。

できた〜!
いつもはすぐに捨ててしまう「コーヒー粕」。
ほんのりと香るコーヒーの香りに癒されながら、実際にみんなで手を動かす時間は、くつろぎながらサステナビリティについてじっくり考える時間でもありました。

ちなみに、2020年のコメダ珈琲店の福袋に入っている可愛らしい茶色のお弁当箱には、この「コーヒー粕」が練りこまれているそう。

2020年の福袋に入っているお弁当箱です。
「珈琲を大切にする」コメダ珈琲店。飲む前から飲み終わったあとまでコーヒーを味わいつくす、「コメダのサステナビリティ活動」に触れた、大満足の2時間でした。
ぜひ皆さんも、ご自宅で出たコーヒー粕を使ってコーヒーアートにチャレンジしてみてください!