午後から都心へ
休日の午後から街歩きへ。目的地は名古屋ルーセントタワーと決めたうえで、道すがらも急ぎませんでした。
ルーセントタワーは、松原八幡社を出て小学校に当たるあたりからよく見えてきました。本陣、則武、亀島の頭文字を合わせて、ほのか小学校と名づけられたといいます。いまでは亀島小学校跡地には、ふれあい公園とコミュニティセンター、そして認知症カフェが出来、本陣小学校跡地は、区役所等複合庁舎となっています。学区の違う住民とはいえ、避けて通るのが不自然なほど久しい親しみを覚えています。
コメダのお店へは、線路の高架をくぐり、地上から牛島町の交差点を渡ってアクセスしました。専門学校が集中していることもあり、活気ある若者の往来の絶えない明るい街です。
注文は普通のものを。贅沢をしすぎる立場でもないし、ブレンドはあったまるので。
お店の入り口には、かわいいヒヨコが。稲葉地店と同じく、ここは「ぴよか」協賛店です。「ぴよか」とは、名古屋市の子どもと子育て家庭を社会全体で応援する制度で、岐阜県の「ぎふっこカード」、愛知県の「はぐみんカード」、「三重県子育て家庭応援クーポン」の協賛店でも「ぴよか」を利用することができるだけでなく、近年開始された全国共通展開に、名古屋市を含む愛知県も参加しています。ルーセントタワー店での優待は、行ってみてのお楽しみということで。
目下資格取得を目指している身でもあり、持参した比較的軽いテキストを読むことから始めました。それで少し疲れたら、まだあたたかいコーヒーを口に運んだり、視線を上げて壁にかけられた寺院の絵を眺めたり、そのあいだも店内に満ちるリラックスした空気に、自分なりに気持ちを委ねていました。ぬる豆乳のこともはじめて理解し、どの系列がという比較ではなく、とても魅力的だと思います。
帰り道は、牛島町まで引き返してから、少しだけ遠回りをして早苗公園へ立ち寄りました。ルーセントタワーの名が冠されたコメダ珈琲店である以上、その姿をよく見える近くから写したかったのと、好きな公園だからです。着いてみると、日暮れの薄明かりを広い場所で楽しみたいのはこの自分だけではありませんでした。じろじろと見ないだけで、公園はやはり誰かがいてこそに違いありません。
名駅通へ出てきたところで、ふたたびルーセントの憩いの場を見つめる形になりました。西の空は澄んで、明日も悪い天気にはならないことを予感させます。