出逢いと希望としるこサンド
メタナイト「先日イユ殿を置いて行方不明になっていたホイミンが、我々の前に姿を現した。彼はリオ殿…スライム殿に話があるそうだ。いったい彼は何を語るというのか?」
スライム「あいつ…行方不明扱いになっていたのか…」
スライム「それじゃあホイミン、早速話を聞こうじゃないか」
ホイミン「その前に、これまでイユの面倒を見ていてくれて有り難う。お礼にと思ってミニしるこサンドを持ってきたから食べてね」
スライム「あ、ああ…ありがとう(そうきたか…)」
カービィ「ありがとう!話が終わったらみんなで食べようね♪」
デデデ「本当なら今すぐ食いたいが、仕方がないな」
ホイミン「さて、話というのはイユの事なんだ」
スライム「ちょっと待て。イユの目の前で話しても大丈夫な事なのか?」
ホイミン「大丈夫だよ、むしろイユも一緒の方が良いんだよ。えっとどこから話そうかな…イユは…僕達の本当の娘じゃないんだよ」
カービィ「ええ!?そうなの?2人にそっくりなんだけどなあ」
ワドルディ「でも…本当に2人の子共だとしたら、イユちゃんは少し大きすぎるもんね」
スライム「ああ。勿論本当に2人の娘だという可能性も考えてはいた。俺達魔物には自然に出産するのとは別に『配合』というもう1つの方法があるからな」
デデデ「『配合』だと?それはいったいなんだ!?」
スライム「説明が難しいけど…ようするにより強力な魔物を授かるために行う特殊な儀式みたいなものだ。それを行えば子供は両親の特徴や技を受け継いで強くなるほか、通常よりもはるかに早く産まれてくるんだ。その代わり、親は人知れず何処かに去ってしまうんだ…」
メタナイト「配合は自然の摂理に反するとして禁止している国もあるそうだ」
カービィ「そっかあ。だからホイミンが結婚するって言った時、スライムは寂しそうだったんだね」
スライム「ま、まあそんな所かな。だけどホイミンがこうして現れたって事は、少なくとも配合は行われていないって事になる…ごめん、だいぶ話が脱線したな。それじゃあイユは一体何者なんだ?」
イユ「わたしも…それが知りたいの」
ワドルディ「え…それは一体どういう意味なの?」
ホイミン「イユには…昔の記憶がないみたいなんだよ」
メタナイト「どうやら記憶喪失のようだな」
デデデ「むう…余計に謎が増えたぞ。なんとかして記憶を取り戻すしかないな!」
スライム「難しい話だな…」
カービィ「ねえねえ、ホイミンとイユちゃんはどんな風に出逢ったの?」
ホイミン「えっとね、ホミコと2人でとある場所から家に帰る途中で道端で倒れているこの子を見つけたんだ。慌ててホイミをかけてあげたら何とか傷は回復できたんだけど…」
(注釈)ちなみにホイミとはドラクエで登場する回復魔法の一種です。念のため。
メタナイト「ふむ…どうやらその前に何かイユ殿を傷つける出来事が遭って、そのショックで記憶を失った可能性が高いというわけか」
ホイミン「それを見かねた僕達が、その子を連れて帰ったんだよ」
イユ「パパとママが…わたしを助けてくれたの。だから…パパとママには感謝してる…」
スライム「なるほど、大体事情は分かった。それで、どうしてイユはわざわざここに来たんだ?それも1人で」
ホイミン「それは…実は君にお願いしたい事と関係があるかもしれないんだよ」
カービィ「僕達にお願いしたいことって?」
ホイミン「うん、これからも時々でいいからイユの面倒を見てほしいんだよ!」
スライム「え…えっと、どうしてまた」
ホイミン「イユを連れて帰ってしばらくの間は、イユは全然喋らないし笑わない子だったんだ。だから僕はイユをなんとかして楽しませようと君達の話をしていたんだ」
ワドルディ「僕達のことを?」
ホイミン「うん。なんていうのかなあ、カービィ達には人をほっこりさせるような不思議な力があると思うんだ」
デデデ「ワッハッハ!!そう褒めるでない!」
スライム「確かに…カービィ達といると不思議と心は軽くなる気はするかな」
ホイミン「そうして君達といる時の話をしていたら、だんだんとイユは笑うようになっていったんだ。それで興味を持つようになったみたいなんだ…特にスライム、君にね」
スライム「お、俺?俺にはそんな不思議な魅力は無いぞ」
イユ「わたしね、オジサマの話を…名前を聞いていると胸の奥が暖かくなるような不思議な気持ちになるの。もしかしたら…わたしはオジサマの事を知っているかもしれないって」
ホイミン「スライム。君にはイユの失われた記憶に関係がある…可能性があるかもしれないんだよ!」
カービィ「そうなの?スライムとイユちゃんって元々知り合いだったのかなあ?」
デデデ「おいスライム!お前まだ隠し事をしているのか!?」
スライム「またってなんだよ……うーん、悪いけど全く心当たりがないぞ」
ワドルディ「でも…イユちゃんのその直感が全く的外れだとも思えないよ」
メタナイト「女性の勘はカオス理論をも超えると言うからな」
カービィ「かおすりろんって?」
ホイミン「その話はあと!!とにかくスライム、君と一緒にいればイユの記憶が戻るキッカケが掴めるかもしれないんだ。だから頼むよ!」
スライム「……」
デデデ「何を迷っておる!お前だってイユの事をもっと知りたがっていたじゃないか」
スライム「それはそうなんだけど、記憶を取り戻すことにもリスクがあるからな……」
ホイミン「僕達もそれは考えたよ。だから君をイユに逢わせる事も迷っていたんだ。だけどイユは君の所へ飛び出していった。それはイユ自身が記憶を取り戻したいって強く思っているって事だと思うんだ」
イユ「パパ……!ねえオジサマ。わたしからもお願い。ずっとじゃなくてもいいから、時々でもいいから、またオジサマ達と一緒にいてもいいかな……?」
スライム「…………分かった、君の意志を尊重する。皆もそれでいいかな?」
カービィ「もちろん!僕達もう友達だしね♪」
ワドルディ「友達の願いは叶えたいものだよね」
メタナイト「私の方に断る理由は無い」
デデデ「部下の頼みとあっては断るわけにはいかないからな!」
イユ「皆さん…ありがとう…ありがとう!」
ホイミン「ありがとう、本当に助かるよ!」
カービィ「よーし、じゃあ早速さっきホイミンがくれたお菓子を皆で食べようよ♪
デデデ「ではいただくぞ!うぬ、一個あたりは小さいがなかなか美味いな」
メタナイト「あずきの甘みが染み渡るサクサクのビスケットだ。珈琲や紅茶と合いそうだ」
ワドルディ「食べやすくて美味しいです♪」
イユ「美味しい……パパ……本当にごめんなさい、勝手に飛び出していって…そしてわたしの気持ちをわかってくれてありがとう…」
ホイミン「良いんだよイユ。こっちこそごめんよ。僕もパパとしてもっと頑張るよ!」
イユ「うん!よろしくねパパ!」
スライム「(……しかしなんでイユはホイミンの事をパパって呼んでいるんだろう?それに…)ところでホイミン、ホミコさんはどうしているんだ?」
ホイミン「ホミコは…最近ちょっと体の調子が良くないんだよ。だから今日は連れてきてないんだ」
スライム「そっか……なんにせよ今日ホイミンと会えて嬉しかったよ。落ち着いたらまたゆっくりコメダにでも行こうな」
ホイミン「そう…だね!じゃあ僕はこの辺で!」
カービィ「え?ホイミン帰っちゃうの?」
ホイミン「うん。まだまだやる事もあるからね。イユ、適当なタイミングで家に帰るんだぞ!」
イユ「分かったわ、パパ♪」
スライム「随分いい加減だな!」
デデデ「細かい事は気にするな!余計に老け込むぞ!!それよりホイミン、お前もミニしるこサンドを食っておくのだ!」
ホイミン「うん。ありがとうデデデさん♪」
イユ「それでは……改めまして皆さん、不束者ではありますが、これからもよろしくお願いしますね♪」
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投稿を表示しるこサンド大好きです❤️
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投稿を表示・メタナイト様のあらすじは完璧👌
・あらすじに対して、なにかひと言言うスライムが素敵😄
・もらったしるこサンドを、まず食べようとせず先に話しを聞こうとしたカービィがちょっと意外🤣
・何気にちゃんと話しを聞くデデデ様も…私的にはちょっと予想外😆
・そしてそして、イユちゃんとスライムの関係が…気になる〜🫣🫣🫣
以上、本日の感想でした🫡
いや〜今日もありがとうございます🤩✨
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投稿を表示素敵な出会いだわ😌
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投稿を表示☆⌒d(✿ ^_・)bグッ!!
しるこサンドおいしいよね♪
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