さんかく屋根の下

コメダ写真館

イシガミ
2023/09/24 22:59

街から街へ

秋の夜、季節のケーキを食べに家を出ました。

いつものスタッフさんに聞いて、1つだけ残っていたオレンジをお願いしました。この季節のはじまりに食べて以来2度目です。

オレンジの酸味が、ジャムともコンポートとも違った濃度のあるソースに凝縮され、口の中で花開きます。甘みと、粒や皮という柑橘ならではの食感も楽しいです。チョコレートは濃厚で、ひと口ごとに、コーヒーをあせって飲まないよう心を宥めてくれました。最後に、チョコホイップとオレンジソースからチョコスポンジまでが一度に口に入るように食べると、すべての要素を頬をいっぱいに広げて感じようとしている、コーヒーカップを手にしたままの笑顔の自分に気がつけました。

豆菓子の入り込む余地のない、完成されたおいしさでした。自然と持ち帰ったそれは、明日以降家にあるコーヒーとあわせて食べようと思います。

凍ったチョコレートを受け止め切ることが、これほどの喜びを生むとは知りませんでした。不惑にして、日夜コメダとともに成長を実感しています。


今日も、おまけを2点どうぞ。中村公園の池と、広場でつくったカスタネットです。

今日は心待ちにしていた地域の一大行事「なかむら音楽会——ジャズフェス」のために、名古屋市営地下鉄名城線茶屋ヶ坂駅隣の自由ヶ丘から「名古屋青少年ビッグバンド Free Hills Jazz Orchestra」が来てくれました。聴いているほうの身体が動かずにいない、最高のメンバーと演奏でした。

大学受験のため今日のステージ限りで卒団となる高校生の、涙あり笑顔あり、心揺さぶるソロパートあり、最後まで晴れやかに楽しめました。この自分にできることといったら、アンケートを真面目に書くのと帰りに笑顔で挨拶することくらいですが、いつか彼彼女らが、鳥居通のコメダででもゆっくりしていってくれたら、この街のひともきっと報われることでしょう。

時刻は遡り、昼過ぎには公園に着いて、桐蔭で年に数度の特別な箏の発表会に臨席するに先立ち、その手前の池を眺めるところから始めた場面です。この右手奥に位置する芝生の広場には、足を運んではじめて知ったのですが、今日の催事にあわせて名城大学木造建築研究会のサークルメンバーが来てくれていました。

丁寧な指導と明るい雰囲気で、納得のいくものができてよかったです。デコレーションのタイルは、上段が亡くなった祖父母とその2人に挟まれた父と母、中段が自分自身を含む女1人男3人のきょうだいをイメージし、最下段には、日進を流れる天白川の清流を描きました。

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