ふんわりしっとりした生地に、口あたりまろやかなあんこ。
ひとくちほおばれば、ほっこり笑顔が広がる。
手のひらサイズの、しあわせの時間。

そんな大判焼き屋さんができました。
 

大判焼き屋さん1号店

名古屋市の西の端。中川区新家にあるショッピングセンター「アズパーク」の1階にオープンしたのが、コメダの新業態「コメダの大判焼き 大餡吉日」です。
 

販売商品は、北海道十勝産の小豆・大手亡豆を使用した2種類の大判焼き。

・小倉あん120円(税込)

・白あん120円(税込)

店内に潜入！

なぜ、お店でくつろぎを提供するコメダが、テイクアウトのみ、2種類の大判焼きを販売するお店を開くことになったのか。探りに行ってきました。

出迎えてくれたのは、開発担当田中さん(左)と、中神店長(右)。さっそく売り場に案内してもらいました。

食料品売り場の向かい側に位置するお店は、レジと、隣に焼き台のシンプルなつくり。前面がガラス張りで、大判焼きを作る様子が見られます。

大判焼きは、回転焼きや今川焼など名前を違えつつ全国にあります。小倉あん、こしあん、白あん、カスタードクリームなどを小麦を主体にした生地で包み、焼き上げる、シンプルで優しい味わい。どこの地域でも愛される美味しさを、ひとつひとつ、手際よく焼いていくスタッフ。一見簡単そうに見えるのですが、実はとても奥が深いそう。

中神店長に聞いてみると、

「全部が目分量なんですよ。いちいちお客様の目の前で測るわけにもいかないから、安定して生地を出せるように計量しながら何度も練習をして。あんこも、あんべらで“あんさし”に載せて台形に形を作り、目盛りもない状態で一定の大きさで生地に載せていくんです。手早くやらないとどんどん焦げていってしまいます。」と苦笑い。

店長も、一度に作れる最大数である30個をひとりで作れるようになるまで、ひと月かかったそうです。
 

生地作りから焼きまで、すべて手作業。次々に大判焼きが出来上がっていく様子に、思わず見入ってしまいます。

「大餡吉日の屋号は、大安吉日とかけているんです。あんこたっぷりで、しあわせを感じてほしいから。お客さまがその日一日をしあわせに過ごせるように、という気持ちを込めて、気持ちごと持って帰っていただけるように、ひとつひとつ焼き印しているんですよ」

綺麗な包み紙に描かれた12種類の吉祥紋も、縁起良く感じてほしいという想いが込められているそうです。手土産にすれば、お渡ししたお相手にもしあわせが届くようで、なんだかあったかいですね。

どうして大判焼きなの？

出来たての大判焼きをほおばりながら、そもそもなぜ大判焼きなのか、開発担当の田中さんに聞いてみました。

「大判焼きって、流行り廃りがないじゃないですか。いつでも手軽に食べられて、ほっこりと和やかな気分になれて、どこか懐かしい。それがコメダみたいだと思ったんです。」

「コメダって喫茶店だけど、あんこも美味しいでしょ。そのコメダがシンプルな大判焼きに合ったあんこを開発したら、絶対美味しいだろうって。そこから、全国の大判焼き屋さんを食べ歩きました。」

にこやかに話す田中さんは、北は山形、南は熊本まで、有名どころの大判焼き屋さんをなんと100店以上食べ歩いて、美味しい大判焼きとは何かをつかんだそうです。
「しっとりふんわりとした生地は厚すぎず、くちどけなめらかに。あんこはぎっしりと。甘さは控えめ。もちろん好みもあるし、パンケーキみたいな大判焼きが好きっていう方もいらっしゃると思うけれど、あんこを大事にしてきたコメダならこの味だって。開発したあんこは、いずれ自社製造できるようにしていきたいなと。」
なるほど、十勝産の小豆と手亡豆を使った餡は確かに甘すぎず、ついつい2つめ、3つめと手が伸びてしまいます。同じように感じたリピーターの方も多いそう。

「お客さまが教えてくれるんです。美味しかったからまた買いに来たよって。手土産にするって。」
テイクアウトでもこんなほっこりした交流が生まれるのも、大判焼きの親しみやすさだからこそ、なのかもしれませんね。

手のひらサイズのしあわせ。
コメダの大判焼きをおひとついかがですか。
 

【店舗概要】

店名：コメダの大判焼き　大餡吉日

住所：愛知県名古屋市中川区新家1-2421　アズパーク1階

営業時間：10:00～20:00

定休日：なし

メニュー：大判焼き（小倉あん・白あん）

価格：120円（税込）