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ワドルドゥ「この前はいちご小倉バタートーストをいただいたのであります！とても美味しかったですな！その時に話したイユ殿の失われた記憶も気になりますが、実はリオ殿の過去についても少し気になっているのであります！！」

リオ「少なくとも、俺の過去は大して話すことはないぞ」

カービィ「スライム〜、サンドクッキー小倉トースト味を買ってきたよ♪」

リオ「…………」

カービィ「……？リオ！サンドクッキー買ってきたよ！」

リオ「うおっ！？あ、カービィいたのか」

カービィ「今来たところだよ♪何か考え事でもしてたの？」

リオ「ああ、昔俺とイユが会ったことがあるのか考えていたんだけど……やっぱり思い出せないな」

カービィ「そっかぁ、それじゃちょっと休もうよ♪そしたら何か思い出すかもしれないよ♪」

リオ「まあ、ただずっと考えていても仕方ないか。クッキー1個貰おうかな」

カービィ「うん！一緒に食べよ♪」

リオ「なあカービィ、ちょっと聞きたい事があるんだけど…」

カービィ「聞きたいことって？」

リオ「例えばだけど……大切な友達が亡くなるみたいな、とっても悲しい事が起きて辛くて仕方がなくなった時……いっそ忘れてしまったほうが楽になるんだろうか…なんてな」

カービィ「えっと、イユちゃんの記憶の事？」

リオ「まあな。イユも思い出すのが怖くなってると言ってたし、下手に思い出さない方がいいって考えは拭えないんだ。そんな時カービィだったらどう思うのかな？」

カービィ「そうだね、僕だったら忘れたくないし、思い出したいと思うよ」

リオ「そ、即答だな」

カービィ「僕だって、例えばワドルディやデデデ、メタナイトと二度と会えなくなったら、すっごく悲しいと思うよ」

リオ「そうだよなぁ」

カービィ「だけど忘れちゃったり思い出さないようにするのって、それ以外の楽しい思い出も無かったことにするってことだよね？それは僕は嫌だよ」

リオ「……そっか、そうだよな」

カービィ「だから僕はワドルディやデデデやメタナイト、それに君のことは絶対に忘れないよ♪」

リオ「(そうだな、いくら目を背けていたって、過去の出来事が無くなるわけでもない。それに……)ありがとう、スッキリしたよ」

カービィ「それなら良かった♪じゃあそろそろ食べよっか♪」

リオ「あ、忘れてた」

カービィ「いただきまーす♪、うん、美味しいね♪」

リオ「サクサクしたクッキーだな、それに小倉あんの味がしっかり出てるな」

カービィ「やっぱり小倉あんは美味しいね♪」

リオ「そういえば、俺達が初めてあった時も小倉あんを食べたっけな」

カービィ「コどらだったよね♪あれも美味しかったね〜」

リオ「あれからすっかりコメダに通うようになって…(あいつも連れて行ってあげたかったな)」

カービィ「何か言ったの？」

リオ「いや、何も。じゃあもう一度過去に向き合ってみるよ」

カービィ「楽しんでね♪じゃあ僕は行くね！」

リオ「おう、またな！……別に楽しむことでは無いと思うけどな。でも楽しむ気持ちで振り返る事も大切なことかもしれないな。よし、やってみるか！」

過去に直面出来ることも、幸せな事かもしれませんね(謎のコメント)