さんかく屋根の下

コメダ写真館

すぎま
2024/02/03 17:14

懺悔

ワドルディ「この前は僕達4人でシロノワールショコラパッションをいただきました。ユニークな味で美味しかったです。その時にホミコさんについての話題が出たのですが、なにやら大きな問題を抱えているみたいです」

スライム「少し気が引けるけど…1度本人に聞いてみるか」

 

(注) この話はフィクションです、実際の出来事とは一切関係がありません。また一部センシティブな内容が含まれている…かもしれません。あらがじめご了承ください……。

 

 

カービィ「ホミコちゃん、久しぶり!元気だった?」

ホミコ「お久しぶりです、元気ですよ。カービィさん達もお元気そうで」

デデデ「俺さま達はいつも元気だぜ!」

ワドルディ「ホミコさんへのお土産にこれを持ってきました。よろしければ受け取ってください」

ホミコ「あ、ありがとうございます。助かります」

スライム「今ホミコさんは1人なのか?」

ホミコ「はい。ホイミンさんとイユちゃんは2人で出かけています」

カービィ「そうなんだ!ホミコさんは一緒に行かなかったの?」

ホミコ「私は他にやることがありましたから」

ワドルディ「そうでしたか。それで……ホミコさんに聞きたいことがあるのですが」

ドアップ写真😊

デデデ「単刀直入に聞くぞ!お前、どこか体の具合でも悪いのか!?」

ホミコ「……え?」

スライム「あ、ごめん。ホイミンやイユがホミコさんの体調が良くないって心配してたから、俺達も気になっていたんだ」

ホミコ「そういうことでしたか。ご心配をおかけしてすみません、体は大丈夫ですよ」

デデデ「ふん、それならいいのだ!」

ワドルディ「……あのホミコさん。何か大きな悩みを抱えているのではありませんか?」

ホミコ「え…?どうしてそう思うのですか?」

ワドルディ「なんとなく…以前お会いしたときよりも元気が無いように思ったんです」 

カービィ「そだね、だから何かあるんなら僕達に話してくれると嬉しいな♪別に今すぐじゃなくてもいいからね」

ホミコ「あ、ありがとうございます…でも大丈夫ですから」

スライム「……もしかして、イユと関係ある事なのかな?」

ホミコ「!………」

デデデ「なに!?そうなのか!」

ホミコ「い、いえ……あの子の事では………」

ワドルディ「す、すみません!言いたくないのなら無理に言わなくてもいいんですよ?」

ホミコ「………。分かりました、よろしければ私の話を聞いてもらえますか?」

カービィ「うん、もちろん良いよ♪でも大丈夫なの?」

ホミコ「はい。皆さんにはお世話になっていますし、これ以上心配かけるわけにはいきませんから……」

スライム「くれぐれも無理はしないように……な」

背面図🙂

 

ホミコ「どこから話しましょうか……私、ホイミン君と一緒に住んでからすぐに「ほしふりのほこら」に向かったんです」

カービィ「えっと、たしか「はいごう」をするための場所だったよね?」

ホミコ「はい、ですが私達は配合を行う事が出来なかったんです…」

ワドルディ「そ、そんな事があるんですか?」

デデデ「よく知らんが、確かレベルが足りないと出来ないんじゃ無かったか?」

スライム「そっか、ホミコさんは戦いを好まないからな。盲点だった」

ホミコ「だから今度は病院で色々と相談や検査をしてみて……分かった事があったんです……」

ワドルディ「そ、それはいったいなんでしょう?」

ホミコ「それは……私には子供を授かる事が極めて難しいという事でした……」

デデデ「なん…だと…!?そんな事があるのか!」

スライム「人?によって妊娠のしやすさとかは違うからな…場合によっては先天的に不妊傾向の方もいらっしゃるだろうし、中には生まれつき…………」

カービィ「どうしたの?なんでスライムも辛そうな顔をしているの?」

スライム「い、いやなんでもない!大丈夫だ、問題ない」

デデデ「なら、話を元に戻すぞ!」

ホミコ「はい…そのことを知った時は目の前が真っ暗になりました。そんな私をホイミン君はずっと励ましてくれていましたが、私はふさぎ込んでしまったままでした……そんな日が続いて、そしてある日ホイミン君が私を外に連れ出して、一緒に散歩をしてくれたんです。その時でした…あの子に出会ったのは」

ワドルディ「その時イユちゃんと出逢ったんですね」

ホミコ「はい。あの子はとても傷ついていて…私達は必死にホイミをしました。それでなんとか傷は治ったのですが…」

スライム「あの子の意識は朦朧としていて、記憶も無くなっていた…そういう事だったな」

アレルギー物質が無いのは嬉しい🤭

ホミコ「意識が戻ったあの子はとても怯えていて……ご家族の事も、自分の名前も何も覚えていなかったみたいでした。そしてふと思ったんです。この子を連れて帰ろうって。そうすれば……私にも子供が出来るって」

ワドルディ「そう…だったんですか」

カービィ「それで、まずはイユちゃんって名前で呼ぶことにしたんだよね」

ホミコ「そうですね…あの子を見て私思ったんです。きっとこの子は今までずっと辛い環境にいて、たくさん傷ついてきたんだって。だからせめてその傷が少しでも早く癒えますようにって願いを込めて…って、とある作家さんの受け売りなんですけどね」

スライム「それがイユの、本当の名前の由来か……」

デデデ「しかし、一歩間違えれば人さらい扱いだぞ!ちゃんと警察に連絡したんだろうな?」

ホミコ「ええ……それは真っ先にしました。もしもあの子の本当のご両親が生きていらっしゃるなら、ご両親のもとに帰す方があの子の為にもなると分かっていましたから……」

ワドルディ「でも、結局未だにイユちゃんのご両親とは連絡がつかないんですよね……」

ホミコ「はい……だから……だから…‥それを言い訳に……わ、私の我儘で今もあの子を……ここに……すみません……すみません……」

カービィ「そっか、話してくれてありがとう!ホミコちゃん頑張ったね♪」

ワドルディ「お辛い事を話させてしまい申し訳ありません……」

ホミコ「………いえ、いいんです。すみません、取り乱してしまって……」

スライム「大丈夫だ、吐き出せるときに吐き出した方が良いよ(そっか、だからイユに今が幸せだって言われた時に救われた感じがしたって言ったんだな…)」

袋を取るとこんな感じ

デデデ「……まあその、なんだ!イユも楽しそうにやっているし、お前のしたことは間違ってなかったと思うぞ!!」

スライム「そうだな。ホミコさんからしたら自分の我儘でホイミンやイユを振り回してしまったと思っているかもしれないけど……でもイユを救えたのは間違いなくあなたのお陰だよ。だから必要以上に自分を責める必要はないと思う」

ワドルディ「そうですよ。微力ながら僕達もお手伝いしますし、お話を聞くくらいなら出来ますから」

ホミコ「皆さん……本当にすみません、ありがとうございます」

カービィ「うん!じゃあ早速羊羹を食べようよ♪」

デデデ「もう待ちきれないぞ!!」

スライム「さっきあれだけ肉を食ったばかりだろ!!」

ワドルディ「大王様とカービィの胃袋は宇宙だからね♪」

ホミコ「……フフフ♪」

カービィ「ホミコちゃんも一緒に食べようよ!甘くて美味しいよ♪」

ホミコ「はい、いただきます!」

 

スライム「……これで良かったのかなあ。まあホミコさんが笑ってくれているからいいのかな……?」

ワドルディ「きっと大丈夫だよ。皆で支え合っていけるよ」

カービィ「そだね♪じゃあ美味しいものを食べに行こっか♪」

デデデ「よし、早く行くぞ!!」

スライム「おい……まだ食べるのか?」

 

 

この話を『前回の私』に捧げます……

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4 件の返信 (新着順)
アキ
2024/03/07 12:32

私は子宮内膜症って言われたけど半年くらいで出来ました。急かされると重荷になりますよね。出産後も鬱になりかけた時、助産婦さんに「(マタニティーブルーは)なって当たり前!ならなくてラッキーなんだよ」という言葉に救われたし、心が健康なら良い方に進んでくれるんじゃないかな、と思います。
「同じ人生楽しく生きなきゃ損です❗」


すぎま
2024/03/07 20:20

アキさん、コメントありがとうございます🥲
今更私が言うのもアレですが、ご出産出来て良かったですね😊
私はこの手の話題に直面する事に未だに抵抗感があるようですが…まずは心が健康であるように努めたいと思っています🙂

これからも楽しんで生きようね!ですね🤭

ぴっころ
2024/02/03 22:02

生きてると、いろいろ痛い傷を負ったり、言えない思いを抱えていたり、あるものですね。
共有できる仲間が、荷物をわけて持とうとしてくれることもあり。
書くこと、読まれること、おいしいもの、共有すること~で昇華されるものがあると良いですね~✨


すぎま
2024/02/03 23:40

傷の無い人生は無いですからね…だからこそ、その痛みが少しでも早く癒えますように😌
物語として書くことで、スッキリ救われる事もあるんだなと、今回改めて感じました。ぴっころさん、ありがとうございます🥲

ペペコ
2024/02/03 19:57

ホミコさん、そうだったんですね…😢
私の友人にも同じ境遇の子がいました。
でも、その子は諦めず、治療して頑張りました。奇跡かもしれませんが、今は二人の息子に無事にめぐまれることできました😊
ホミコさんの気持ちが手に取るようにわかります。私の友人も私が産婦人科に務めていたこともあり、相談にのったり、励ましたり、一緒に泣いたり、苦しい時も傍にいました。だから、ホミコさんも皆さんが傍にいるから、前に進めると思います、ゆっくりと進みましょう✨🍀✨❣️

話変わりますが、お土産のコメダ羊羹凄く美味しいんですよね。コーヒーにも合うんです😍✨👍❣️
久しぶりに見て、食べたくなりました😋✨👍❣️

このお話の続き、知りたいですね🤗


すぎま
2024/02/03 20:38

ペペコさん、ありがとうございます🥲
そのご友人の方は本当に頑張りましたね!無事にお子様を授かれて、とても嬉しく思います。
ホミコさんの気持ちが分かる…ということはきちんと真に迫る描写が出来ているということだと思ってよいのでしょうか?それなら『私』の記憶や想いも間違いでは無かった事になりますね…それが何よりも救いになります🤭
私もホミコさん達と共にゆっくり進みたいと思います😊
コメダ羊羹は美味しかったですね😋

この話の続きを描くためにも?乗り越えられると信じます😇💫

ペペコ
2024/02/03 20:58

真に迫るものありました。だから、私の友人の話をしたんです。本来なら、友人のことは話すべきことではありませんが、友人はその人のことをよく理解してるから、話に出してもいいと言ってくれてます。同じ境遇の方々に頑張ってほしい、前を向いてほしいからです。
お話の中とはいえ、本当のことのように感じ考えているんだと思います。
すぎまさんの想いや記憶?は間違ってなかったと私は思いたいです。
私がお話したことで、救われたなら、良かった…🥲
すぎまさん、私にもよく励ましてくださいます、「ゆっくりと進みましょう❣️」と。
今度は私がすぎまさんに贈ります。
「ゆっくりと進みましょう❣️」と。

すぎま
2024/02/03 23:38

そのご友人はとても強い方だと感じました。確かに、誰かが発進してくださることで自分と似た境遇の人がいる事を知り、心強く思える時もありますよね😌

基本的私の書くセリフなんかは自分の内に秘めたものしか出せて無いんですが、今回は特に自分の内面が反映されていると思います。故に私自身の懺悔でもあるのだと。
自分の弱い部分も認めていけたら良いですね。

改めてありがとうございます、ゆっくりと進んでいきます😇

ペペコ
2024/02/04 23:21

私も弱い自分を認めたり、自分に優しくすることも、褒めることもできずにいます。今は少しづつですが、自分自身を変えていこうとしています。
少しづつでいいんだと私も思いますよ🤗✨🍀❣️

ペペコ
2024/02/05 17:32

ひとこと付け足させてください。
私の友人は最初から強い人ではなく、山を乗り越え、谷を渡り、そうして、母親になりたくて、段々と強くなっていったのです。最初から強い人なんて、私はこの世の中にはいないと思います。皆いろんなことを乗り越えながら、強くなっていけるんではないかと思います。大切な友人のことなので、そこの所はちょっと違うと思うので、コメントさせて頂きました。生意気なことを言ってすみません💦すぎまさんならわかって下さると思って投稿しました🙂

すぎま
2024/02/05 18:10

最初から強い人はいない、その通りだと思います。誰もが様々な試練を乗り越えて成長しているものですよね。
それこそ一見順風満帆な人生を歩んでいる方も、人知れず困難を抱えて生き抜いているものですものね。

コメントしていただき、重ね重ねありがとうございます🙂

イニム
2024/02/03 18:53

すぎまさん。。
お話しと全く関係ないところで申し訳ありません。。。
全ての写真において、デデデ様がかわいすぎて、いちいちいちいち読むのを止めてデデデ様に見入ってしまいました♡特に背面図写真の横顔…💛
慰めて(?)くれるデデデ様も素敵です😍
普段あんなに俺様なのに。。🥹

ホミコさんの事情を知ることが出来て良かったです🎵イユちゃんと一緒にいることは、そんなに気に病むことでもないと思います☆って、ホミコさんに伝えたいですね😉

今日もありがとうございました😊


すぎま
2024/02/03 19:28

イニムさん、ありがとうございます🥲
物販メニューは小さいので、デデデと並べるとちょうどいい感じになるのです🥰

今回の話はイユちゃん登場時からいつか書こうと決めていましたが、実際に文字に起こすと予想外にしんどかったです…。

ここからはなんとなくで聞いて欲しいことですが、この話はかつての自分を救うために書いている部分もあると言いますか、カービィの「話してくれてありがとう、頑張ったね♪」を言い聞かせたかったという想いはありました。
だからイニムさんのホミコさんに対する言葉は『私達』にとっても救われた思いになります。改めてありがとうございました🤭

イニム
2024/02/03 20:24

すぎまさんの過去に、誰にも話せず辛い思いをした時期があった…と言うことでしょうか?
誰しも人生色々で、みんながみんな、全てを曝け出せるわけではないですよ😉
私もここではこ〜んなに明るくしてますが、結構シンドイ人生送っております😅
私のここ最近の話しですが、なんでも話せる唯一無二の相棒を失ってしまいまして…。
良いこともイヤなことも超くだらないことも…話せる人がいなくなってしまいました。

すぎまさんと、ここではなく直接お話しすることが出来たら…なんだか楽しそうだなぁ…と思います😃
お互い、がんばりましょう🤗

すぎま
2024/02/03 23:23

誰にも話さずに辛い思いをした…当たらずとも遠からずですね🥲
曝け出すのが必ずしも有効とは限りませんが、時に誰かに話したくなる事もありますよね😌

思いがけず辛いことを話させてしまいすみません。大切な相棒を失う悲しみは、時が経ってもなかなか消えるものでもないですよね…。

直接お会い出来たら楽しそうではありますが、私は超人見知りなので上手く話さないと思います😅
お互い頑張りましょう、そして楽しんで生きましょう😇

イニム
2024/02/03 23:58

たくさんの人に
「聞いて聞いて!」ってする必要はないですが、うちに秘めた想いや言葉を打ち明けられる存在は必要だと思います😊
ひとりでもそーいう相手がいれば…それだけで十分ですよね。
人に話すことで楽になったり、自分とは違う意見をもらって考え方や物事の捉え方が変わったりしますから💡

あ、私の言う「直接」は、会うことだけでなく、LINEや電話などの「直接」です💡
1対1で話せたら楽しそうだなぁ…共感ありそうだなぁ…と思っただけです🙂
ここだと、他の人にも見られてしまいますから…公開してるようなものですからね💦

すぎま
2024/02/04 00:09

その通りですね🙂ただ話を聞いてもらえるだけでも、とても救われますしね😌
そして誰にも打ち明けられないのなら、ノートに書いて自分に打ち明けて可視化するのも良いですね😊

あーなるほど!LINEや電話はもう店でした😅
確かにここだとおっぴろげですものね!変態は私だけで充分ですの🤭