闇を掃う
故郷へ墓参りに行ってきました。いつも、仏花は家からいちばん近い信頼する花屋にその日の朝頼んでいて、朝食も、そこまで歩く途中にあるコメダ珈琲店を頼っています。
今朝も大賑わいで、察して向かうカウンター席で両隣に他のお客さんがいるのが、自分はこのお店の本来の姿に思えて好きですし、そういう距離感に過敏にならない社会であるようにと願ってもいます。
墓参りを終え、米野木の方角を眺めました。
しかし今日は、このあと一箇所回り道の計画がありました。信長亡きあと秀吉と家康が引き分けた(局地的には、長久手で家康が勝利しその後の地位を築く足掛かりとなった)小牧・長久手の戦いで重要な役割を演じた、岩崎城です。
完成して間もないころ、家族七人で訪れて以来です。天守からは日進が一望でき、あのときよりも、自分には故郷が遥かに雄大に感じられました。そして、そう願って連れてきてくれたはずの父の胸の内を思い、明るい気持ちで街へ降りました。
見慣れた風景です。手前に映った白い花は、ヤマユリだと思いますが、葵店(コメダ珈琲店)の泉に生けられているのもそうだと思っています。自分は毎年、この花を見ると亡くなった祖母を思い出します。祖父はというと、父が結婚して間もないころ孫の顔を見ることなく他界しており、自分も遺影でしか知りません。いわゆるおばあさん子でした。
米野木神明社を訪ねてから、暗くなりかけたころコメダ珈琲店に到着しました。おなかはすでにぺこぺこで、このときはもう、はじめてのまんぷくプレートのことしか頭にありませんでした。
ローブパンは、あたたかくて甘いあの美味しさで、溢れた野菜の切れ端やドレッシング、ソースを最後まできれいに拭き取るのにも役立ってくれました。山盛りのキャベツはウインナー四本とよく釣り合い、噛めば噛むほど豊かな水分が口の中を満たしてくれるのにほとんど驚きました。ポテトサラダはクリーミーで、ところどころ粗く形の残ったジャガイモの歯応えも楽しませてくれます。夏野菜の代表格、キュウリとトマトも元気いっぱいで、墓参りの帰りに、故郷にこのうえなく似合う一皿と出会えた幸福を噛み締め、帰れなくならないうちに外へ出ました。
格言に、ふるさとは遠くにありておもうもの、といいます。それでも日帰りで行けるこの自分などは恵まれたほうだと思いますが、ともあれ、コメダはいつも心の中に——新しい朝を、そのおかげで清潔に迎えられそうです。
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投稿を表示まんぷくプレートのボリュームが
とても良く判る写真です🙂
日進米野木店は
ほんと素敵な場所に在りますね😊
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