スライム「あれはいつだったかな。ずっと行くあてもなく歩いていて疲れが溜まっていたから、少し休憩しようと目に付いたお店にふらっと入っていった…そんな時にカービィと出逢ったんだ」

スライム「ふぅ…ここなら一息つけるかな。なんとなく入ってしまったが…なんだか落ちつくお店だ。……こういう場所にも連れて行きたかったなぁ」

店員「ご来店ありがとうございます。お決まりになりましたらそちらのボタンでお呼びください」

スライム「あ、はい。分かりました」

スライム「(ゴクゴク…)はぁ～水が美味い。さてメニューでも見てみるか…」

スライム「結構色んなメニューがあるんだな、とりあえず食べ物を見てみるか……」

？？？「こんにちは！隣に座っても大丈夫かな？」

スライム「ん…誰ですか？」

カービィ「初めましてかな？僕はカービィ♪」

スライム「あ、ああ…初めまして。隣に座っても大丈夫ですよ。(あれ？そんなに混んでたかなぁ)」

カービィ「ありがとう！よろしくね♪」

スライム「あ、ああ……」

カービィ「ねぇ、君の名前はなんていうの？」

スライム「……。スライム(馴れ馴れしいヤツだな…)」

カービィ「そうなんだー、あまり見ない顔だけど君は何処から来たの？」

スライム「……ここから随分遠くから…かな」

カービィ「そっか、旅人さんなんだね！自由に旅をするのって良いよね♪」

スライム「……ん、それではあなたも旅をしているのですか？」

カービィ「今は時々旅行に行くくらいだけど、昔は1人であてもなく旅をしてたよ♪海とか山とか砂漠とか！」

スライム「そうですか(どおりで…何か妙に底知れない力を感じるわけだ。見た目は隙だらけで可愛らしい姿をしてるのにな)」

カービィ「あ、そうだ。メニューを一緒に見ても良いかな？」

スライム「……いいですよ」

カービィ「どれも美味しそうだね♪」

スライム「(めちゃくちゃ距離が近い…)カービィさんはこの店に来たことありますか？」

カービィ「カービィでいいし、そんなにかしこまらなくても良いよ♪えっと、何度か来たこともあったかな？」

スライム「そうですか、ではカービィさん…カービィのオススメは何かある？」

カービィ「そうだなぁ、サンドイッチも美味しいしカツパンも美味しいよ♪シロノワールってデザートも美味しいんだよ♪」

スライム「そ、そっか。沢山オススメがあるんだな…余計に迷ってしまうな」

カービィ「それじゃあ一通りのメニューを頼もうよ！全部気に入ると思うよ♪」

スライム「1度にそんな沢山食べられないよ！…あ、ごめんなさい…つい」

カービィ「君は少食なの？それならまた別の日にもこの店に行って色々頼めば良いよね♪」

スライム「そ、そうだな(いかん、すっかりこいつのペースに乗せられてる…)とりあえず今日はサンドイッチでも頼んでみるかな」

カービィ「それならミックスサンドがオススメなんだって！」

スライム「確かにメニューにもそんな事が書いてあるな。じゃあ今回はそれで……」

俺達が注文しようとボタンを押そうとした瞬間、店の外から叫び声が聞こえたんだ。

続く……