寒波再来——あるいは最後と思い、絶好のグラクロ日和に贔屓のコメダからグラクロを持ち帰ってくるつもりが、いざ着くと昨日までとのこと。喜んで、カツパンを選びました。

通い慣れた道です。以前の職場で、ほぼ同期の親しかったひとに教えられました。

彼は徳島の出身で、名古屋で活動した年月でいえば自分より短いです。それなのに、この道を見つけたのは彼のほうが先でした。

喜び勇んで先を行く彼に続いて、わくわくしながら歩いたあの仕事後の晩をよく覚えています。ちょうど、寒い冬の日でした。

退職後は疎遠になりましたが、この道を通るとき、やさしかった彼のことがいまも時折心に浮かびます。そして、彼に恥じまいと胸を張り、急がず、しかし歩幅を心持ち大きくします。

誘惑の多い名古屋ですが、今日はコメダと決めていました。

無事、ショッピングアベニューからカツパンを持ち帰ってきたところです。おしぼりとナプキンのサービスが、あたりまえのようで忘れがちですが、うれしいです。

フライパン用アルミホイルであたため直して、小鍋で沸かした午後のコーヒーと食べました。食後のお菓子も、一緒に用意しました。

おいしいですね、カツパン。揚げ立てのサクサクがまだ続いて、豚肉はしっとり柔らかくて……。

ソースに野菜の酸味が活きているから、ずっしり満腹なのに後味さっぱりなのは、数あるカツパンメニューはもとよりどんなスナックメニューも敵わない気がします。本店近くの子どもが惚れ込んで絵に描く気持ちが、大人でもよくわかるでしょう。

最後は、残ったコーヒーと小枝でホッとしました。今日も、コメダでいい一日になりました。