コメダ写真館

旅先の津島で、日替わりランチを食べに喫茶店へ入りました。

冬の揚げものといえばの、大好きな牡蠣でした。運がよかったです。

食後の飲みものは、当然のようにセットになっていました。店舗前のホワイトボードでランチの価格一覧を見たときは別注文も覚悟したのですが、入ってみれば何のことはない、愛知県の喫茶店文化の例に漏れず、お値打ちに熱々のコーヒーが飲めました。

柿の種もおいしかったです。店主も奥方も、機敏にして気さくなひとで、名鉄のパンフレットのモデルさんが「ランチはこのお店！」と推していたのを、信じてよかったです。

地域のひとたちの談笑に溶け込み、予定の時間までゆったりできました。砂糖をポットから好きなだけ入れたから、疲れも吹き飛びました。

午後からは、街道と川を中心にめぐりました。

古い時代に迷い込んだというより、街並みと歴史を感じて歩くのを愛してやまなかった、子ども時代の純朴な心に返ったようでした。遠いと決めつけないで、来てよかったです。

ルネサンス様式を基調とした建築が目を奪う、観光交流センターのクリスマスツリーと、提灯にはとくに感動しました。巻藁船は、一年半前に常滑の春まつりで見たのがはじめてでした。そのときは橋の上から眺めているだけでしたが、こうして見上げると、船に乗る若年寄の気持ちが少しわかった気がしました。

公園の池の島にベンチを見つけ、コンビニで買ったおやつにしました。きっぷとセットの割引券が使えました。それも、楽しみの一つでした。

おいしくて、頬が緩み、もう一度元気が出てきました。

夕映えのなか、この日見てきたものを心の中で一つひとつ振り返りました。それから、最後の楽しみにとっておいたコメダへの道のりを思い浮かべました。