君がくれたもの
https://komeda-sankaku.com/announcements/atxxtgq7spk0kkby
ワドルドゥ「前回はコーヒーアイスバーを食べたのであります!ほのかな苦みもあって美味しいアイスでしたな!その時にリオ殿と恋人との馴れ初めを聞いたのですが、ずいぶん楽しそうに話しておられましたな!」
リオ「そんなに楽しそうだったか……?」
カービィ「今日はかおる紅茶モンブランを食べに来たよ♪」
リオ「実は先週頼もうと思っていたが売り切れだったからな、今日はあって良かったよ」
メタナイト「ではいただこうか。確かにアールグレイの香りと風味が楽しめるな」
デデデ「このケーキもそこまで甘くなくてサクサクイケるな!」
ワドルディ「ホイップは安定して甘くて美味しいですね」
ワドルドゥ「隠れたオレンジピューレの味はよく分かりませんでしたが、それでも美味しいですな!」
イユ「オジサマ!この間の話の続きを早く〜」
リオ「わ、分かったよ。えっと俺達はシズクを連れて再び旅に出たんだよ」
アキラ「借金取りが何故か俺達の事も追いかけてきたから必死に逃げたんだよな〜」
リオ「途中船に隠れたら何故か海に漂流して死にかける等の問題もあったが、なんとか借金取りを撒くことは出来た」
ワドルディ「それはなんというか……大変だったね」
ワドルドゥ「ううむ、流石でありますな!」
アキラ「まあな!ただ俺達はこういうことに慣れっこだったけど、シズクは辛そうだったな〜」
イユ「シズクさんは今まで旅したことも無かったみたいだものね…」
デデデ「全く!お前等みたいな無鉄砲なバカ者に振り回される身になってみるのだ!!」
ワドルディ「(やけに実感がこもってますね…)」
カービィ「???」
リオ「ま…まあそれからはなるべく安全な場所に行くようにしたんだ」
アキラ「思えば俺達は変な所ばっかり行ってたもんなー。樹海とか火山とか♪」
ワドルディ「そんなところでいったい何をしてたの……?」
リオ「魔物の討伐とかお宝探しとか色々な。そんな感じで3人……いや、もう何人かの仲間と一緒に旅をしてちょくちょく人助けみたいなこともして……」
カービィ「それで、いつしかシズクちゃんと付き合い始めたんだ!」
イユ「そ、そこをもっと詳しく話して!」
ワドルドゥ「やけに食いついてきますな〜」
リオ「く、詳しくって言われてもなぁ」
ワドルディ「リオがシズクさんの事を意識したキッカケって何かあるの?」
リオ「そうだなぁ………今思えば村にいた時から気になっていたかもしれないな」
アキラ「なあ、この村の人達ってやけによそよそしくないか?」
リオ「まあ俺達はよそ者だからな」
シズク「……ごめんなさい、多分私と一緒にいるせいだと思う」
リオ「ん?どういう事だ?」
シズク「私は……この村で浮いているから」
アキラ「ふえ?どう見ても宙に浮いてるようには見えないけどな!」
リオ「バカ……周りと馴染めてないって事だよ!でも、どうしてそう思うんだ?」
シズク「………」
リオ「……言いたくないならいいや。それに疎外感を感じる事は誰にでもある……と思う」
アキラ「わかるわかる!俺はこんな性格だからな、いっつも変わり者扱いだぜ!」
リオ「それを言ったら俺なんか何処の馬の骨かも分からないからな(他のスライムと比べてもだいぶ変な生き方してたみたいだし)」
シズク「そうだったの……?」
アキラ「そうそう、俺達2人は変態だ!だからシズクはそんなに気にすることはないぜ!」
リオ「変態は余計だ!」
シズク「………2人ともありがとう。優しいね」
リオ「そ、そっか……?」
リオ「その時から彼女はどうして疎外感を感じていたんだろって気になり始めていたな」
カービィ「それは気になるね!」
ワドルディ「気になるけど……意識するのベクトルが違うような……」
イユ「女の子として意識した時はないの!?」
リオ「な、なんでそんなに前のめり気味なんだ……?えっと……そうだな」
旅に出て草原を歩いている時
シズク「あ、お花畑があるよ!綺麗だね♪」
アキラ「おお〜なんだか爽快で癒されるな~」
シズク「アキラちゃんもお花好きなんだね♪」
アキラ「あ…ああ!なんか恥ずかしくて内緒にしてたんだけど……」
リオ「(これがガールズトークってやつか?俺には花の良さはさっぱり分からないけど、シズクが屈託なく笑う姿を見ると………なんかホッとするな)」
シズク「ねえ、リオちゃんはお花は好き?」
リオ「………。え、俺?俺は花は嫌い……じゃなくて苦手だ」
アキラ「なんでだよー、こんなに可愛いのに!」
リオ「植物系のモンスターには厄介な奴が多かったからなー」
アキラ「ああ〜それは分かるな!」
シズク「えっと……普通のお花は?」
リオ「いや……道端に咲いてある花をうっかり踏んじゃったり戦いの巻き添えにしちゃうと酷い罪悪感に襲われるからさ…だから苦手だ」
アキラ「ふーん、なるほどな~♪」
シズク「やっぱり優しいよね♪」
リオ「え、ええ……?なんで……?」
アキラ「そんな事もあったな〜、懐かしいな」
リオ「戦いばかりだった俺にとって、穏やかな日常ってのを感じさせてくれたのは彼女が始めてだったからな〜。一緒にいるだけで安らぎを感じられたよ」
ワドルディ「そうなんだ、それでいつしかシズクさんを好きになっていたんだね」
ワドルドゥ「なんだかほっこりしますな!」
カービィ「いい人に巡り会えたんだね♪」
リオ「ああ…そうだな」
イユ「(オジサマ……なんだかとても優しい……けれど淋しそうな目をしてる……)」
メタナイト「なかなか興味深い話を聞かせてもらった。では今日のところはここで失礼させてもらおう」
デデデ「俺さまもそろそろ帰らせてもらう!行くぞワドルディ!」
カービィ「じゃあ続きはまた今度だね♪」
リオ「あ、ああ…期待はしないでくれよ」
イユ「絶対最後まで話してもらうわ!
リオ「分かってるよ、じゃあ今日は解散!」
アキラ「おう、またな!!」
ありふれた時間が愛しく思えたら😌
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示断面ありがとうございます💖(断面すき)
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示