大安吉日を選び、そこでしか買えない大判焼きを求めてバスに乗りました。

あいにくの天気でも、この日が昼までの勤務だったのが幸いでした。

目当ては、以前スタッフ松岡さんも紹介してくれた「栗入り小倉あん」です。大安ごとに店頭に並ぶ、アズパークのなかでも目玉商品といえるでしょう。

自分の場合、最近食べた季節のケーキでいうと、心のどこかで「あまんぶらん」から「純栗ぃむ」、そして去年の「めっ茶モンブラン」へとめぐる懐かしさに駆られていたのかもしれません。あのとき食べた黄栗のおいしさは、いまだに忘れられないほどです。

ところが、いざ暖簾の下へ着いて最初に目に飛び込んできたのは、クリスマスにはじめて見てそのときは買わずに過ぎた、白い大判焼きでした。

記憶では、もしかしたらクリスマスのときは中身がチョコだったかもしれません。しかしどちらにしても、ホワイトクリスマスにぴったりの白い色をしたこの大判焼きのもう一つの特徴は、冷たいことです。

手に持てばふんわり軽く、とびきりもちもちした真っ白な生地の向こうには、この日、よく冷えたカスタードクリームがたっぷり待っていました。その甘さの心地いいことといったら。

こんなにおいしい大判焼きは、生まれてはじめてです。帰り道もずっと笑顔でした。