去る8月5日（土）、何年振りかという旅先の関東で、一日の幕開けにコメダの和喫茶・おかげ庵を選びました。名古屋の本店さながら、コメダ珈琲店とおかげ庵が隣り合う出店で、その強気な姿勢にかける想いには一介の客なりにも打たれました。

早朝着の高速バスを降り、開店までの時間は横浜みなとみらいを散策しました。天候に恵まれ清々しく、犬の散歩やランニングに精を出す地域のひとたちを多く見かけました。

それとやはり、一部分だけが大都会の様相を呈する名古屋などとは違い、本物の大都会・横浜はじつに堂々として強い印象を残しました。

お腹も十二分に空いたところで、おかげ庵へ——最初遠くから表に見えたのはじつは裏手で、入口は、空調の行き届いたプラザの内部にありました。

開放的な門構えですね。席への案内はスムーズで、タッチパネルの説明もスマートでした。物腰も穏やかで控えめで、おかげ庵のスタッフさんは、いつも入店した瞬間から安心させてくれます。

そうこう感じ入っているうちに、お待ちかねの朝ごはんが運ばれてきました。

お味は、とにかくどの品も適温なのが和の文化の精髄を感じさせました。美味しいのはもちろん、不慣れな旅先でこのセットは、一入ホッとします。

元気になって、直結の桜木町駅から上野へ向かいました。その道すがら、三浦監督に会えたのも思いがけない幸運でした。

ここから上野までは、横浜駅で1回の乗り換えを入れても体感で30分とかからなかったほど、快適であっというまでした。東京の街並みは明るく、車内は朗らかでした。

公園へ着いたら、まずはよさそうな場所のベンチを探してお茶とおやつにしました。おかげ庵で、そのために買い求めたものです。

このあと、上野恩賜公園のまだ知らずにいた部分をいくらか散策したのち、園内の東京都美術館でアンリ・マティス展（「色彩への道」）に学びました。

出たときにはすでに真昼を回り、ランチを予定していた東銀座まで、少し急ぎました。