スライム「気がつけば、コメダ関連の飲み物も沢山飲んできたんだな」

スライム「カービィ ワドルディ デデデ メタナイト、そしてホイミン。今年は彼らと何度もコメダに行った。その度に寛がせてもらって…心が軽くなっていった気がしていたな」

スライム「………いつの間にか皆と一緒にいるのが当たり前になっていた。少し前までは1人でいる方が気楽で好きだったのになあ……」

スライム「…ふぅ、でも…たまにはこうやって1人女々しく(？)ブラックコーヒーを飲むのも悪くはない」

メタナイト「リオ殿、少しよろしいか」

スライム「め、メタナイトか…？出来ればその名前では呼ばないで欲しいな。今の俺はただのしがない名もなきスライムだぜ」

メタナイト「……フッ、失礼した」

スライム「(鼻で笑われた！普通に言えば良かった…)そ、それで俺に何か用事でもあったのか？」

メタナイト「いや、最近の君は暗い表情を見せることが多いのが気になったんだ。カービィやワドルディも君に元気が無いことを心配していた」

スライム「あ…ああ。メタナイトやワドルディはともかくカービィにも気付かれていたのか」

メタナイト「ああ見えてカービィは友達については鋭い所もあるからな。それに君は隠し事が苦手なようだ」

スライム「ははは…違いない」

メタナイト「やはりホイミンの一件が原因だろうか？」

スライム「いや、あいつが結婚して新たな道に進んだことはとても嬉しいんだ。ただ…少し昔の事を思い出して…それで暗くなっていたかもしれない」

メタナイト「ふむ」

スライム「あいつには…俺と同じような目には遭ってほしくないと考えてしまったら少し…な」

メタナイト「なるほど。すまない、余計な詮索だったな」

スライム「いや…こっちこそ心配かけてゴメン。話したら少し気が軽くなったよ」

メタナイト「それならば良いのだが」

カービィ「あ、いたいた！おーいスライムー！メタナイトー！」

ワドルディ「2人共、探しましたよ！」

デデデ「お前達！今日も美味い物を食いに行くぞ！」

メタナイト「やれやれ、仕方が無い。今日はこれから訓練をしたかったのだが」

スライム「い、今から訓練するつもりだったのか？大変だな…」

デデデ「何をグズグズしている！早く行くぞ！」

スライム「ちょっと待ってくれよ！こっちにも準備ってものがあるんだ！」

カービィ「スライムー！早くー！！」

ワドルディ「メタナイト様は準備は大丈夫ですか？」

メタナイト「いつでも出撃準備はできている」

スライム「出撃ってなんだ！やれやれとか言ってたのに随分ノリノリじゃないか！」

デデデ「先に行ってるぞ！お前も俺さまの部下なら必死で追いついてくるのだ！」

カービィ「ああー！デデデずるいよ！じゃあ僕とどっちが先にお店につくか競走だよ！ヨーイドン♪」

ワドルディ「ふ、2人共待って……！あ、じゃあスライム、先に行ってるから後で来てね。持ってるよ」

スライム「あ、ああ。分かったから転ばないように気をつけてな」

ワドルディ「うん！それではメタナイト様も一緒に行きましょう」

メタナイト「うむ、ではスライム。また後でな」

スライム「ああ。………相変わらず騒がしい奴らだ……♪」

スライム「……彼らと一緒にいれば、また前を向けるのかな？もう一度君のことに向き合えるのかな？」

スライム「……考えていても仕方がない。今は彼らと一緒にいられる時間を楽しんでいよう。そして彼らの幸せを願おう。お気に入りの、あの店で！」

 

 

 

例え無二の人だとしても　別れの時はくるよ

それでも想い出がずっと　あなたを導いてくれるから

涙よ　流れ星となれ

 

 

カービィ「ねぇ、その歌ってなに？」

スライム「うわっカービィ！先に行ってたんじゃないのか！恥ずかしいぞ！」

カービィ「スライムが遅いから迎えに来たんだよ♪」

スライム「え、ええ……まだそんなに時間が経ってないぞ。あ、この歌？は『キラキラマーチ』の歌詞を一部拝借したものだ」

カービィ「そうなんだー、じゃあ一緒にお店へ行こう♪」

スライム「おう！」

 

 

彼らには今日も平和な時間が流れているようです。

 

 

T H E   E N D ・ ・ ・ ？