さんかく屋根の下

読みもの

コメダブレンドは、どこからやってきたの?

あなたが普段コメダで飲んでいる、一杯のコーヒー。どのようにして、あなたの元へ届くのでしょうか?
毎日のコーヒーがちょっと愛おしくなる、そんな物語をお届けします。今回の語り部は、コメダコーヒー豆調達責任者の阿部です。

一杯のコーヒーに込められた愛情と手間ひま

コメダ創業50周年を機にはじまった〝心にもっとくつろぎを〟プロジェクト。コメダらしいサステナブルな活動を推進することでコメダに関わる全ての人に今以上のくつろぎを提供し続けるプロジェクトです。前回の記事はこちらから。

今回は、コロンビアの農園でつくられたコーヒー豆にどんな手間ひまをかけて、お客さまの元へ届けるのかをお伝えします。コメダのコーヒー豆調達責任者である阿部が現地で作業を体験し、そのこだわりや大変さにふれてきました。育てるのが非常に難しいといわれるコーヒー。雨・日当たり・温度・土質の四つの条件を満たした場所じゃないと育ってくれません。この条件を満たすのは、世界で赤道を中心とした〝コーヒーベルト〟と呼ばれるエリアだけです。このコーヒーベルトでは地球温暖化の影響で、コーヒー豆の生産量減少に伴う価格高騰を危ぶむ声も……。コメダとしても目を背けることはできません!

コーヒー豆を待ち受ける厳しいチェックの連続

丁寧に手摘みされた実から、取り出されたコーヒー豆。まずは、しっかり乾燥させる。天日干しで乾燥させる場合、均等に乾燥されるように手作業で撹拌します。

乾燥させた豆はいよいよ精選所へ。コーヒー豆を商品として出荷するために、良質な豆を選別する作業がスタート。まずは細かなゴミなどを取り除き、規格に合わせて6種類に分けていきます。そこから選別機を使って、サイズや重さ、色ごとに分け、更に商品にできる高い品質のものへとスピーディに仕分けされていきます。

最後は機械ではなく人の手で品質を確かめる

精選最後の工程「カッピング」では、人間の目・鼻・舌を使い、コーヒー豆のクオリティを精査していくというから驚きます。良質なコーヒー豆を持続的に出荷していくには、このカッピングという手間のかかる作業が必要不可欠なんだとか。

まずはコーヒー豆の香りから。鼻を近づけて、香りの深さ、香ばしさなど、しっかりチェック。続いて、スプーン1杯分を口に含む。この時、口元をすぼめて、ズッと勢いよく吸い込むことでコーヒーが口の中で霧状になり、まんべんなく広がると教えてもらいました。

甘味、酸味、苦味や、コク、香り、余韻や後味を、飲み比べていきます。最後に、コーヒー豆の水分量を測定して全てのチェックが完了!

精選が終わったコーヒー豆は、麻袋(またい)に入れられます。出荷前のコーヒー豆をストックしておく広大な倉庫には、うずたかくコーヒー豆が積み上げられており、圧巻の一言。「これで何杯分のコーヒーが淹れられるだろう?」と、想像をめぐらせてしまいました。ここから船で日本へと送られます。

コメダでは、焙煎豆を独自の比率でアフターブレンド。国内でお客さまお馴染みの“いつもの味”に仕上げています。これだけの愛情と手間ひまをかけて、今、あなたの目の前に到着したコメダブレンド。一杯のコーヒーを通して、私たちは世界と繋がり合える。こうした良い関係を、未来永劫ずっと築いていけることをコメダは願っています。

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3 件の返信 (新着順)
まさーず
2024/10/27 11:11

コーヒー豆調達責任者の阿部さま、遠い異国の地までおつかれさまでございます!
そして生産農家に始まり豆の選別、日本までの輸入や各店舗に届ける行程の輸送まで携わるすべての方々に感謝を!

あるるん
2024/10/10 11:52

手間隙かけての珈琲豆
そしてフェアトレードの大切さを改めて実感します🍀*゜

伊藤fds
2023/10/10 08:01

食品は国産のものや地産地消が推奨されますが、珈琲豆に関しては国産とはいかないわけで、原産地ではどのような取り組み方で作られているかのか、興味深いものがあります。
逆に、この記事を読むまではこれだけ毎日飲むものなのにほとんど何も知らずに飲んでいたことに気付かされました。
大量生産のイメージがありましたが、手作業やテイスティングなど現地での細かな作業を経て手元に届いてることを今後は覚えておきたいと思いました。