祭りのあと
区内の盆踊りに出たあと、コメダで食べて帰りました。
カビゴンが食べたかったのですが、売り切れでした。となれば、カツカリーに決めるのに時間はかかりませんでした。マヨたっぷりでおいしかったです。脂身もしっかりあってうれしかったです。
いくら鶏が好きだといっても、豚は豚で、揚げ方がうまいとなおさら、そのおいしさは何ものにも替えられません。
ドリンクは、2回続けてモクローが推してきたのに負けてクリームソーダに決めました。しかし、見てのとおり、カツパンを待っているあいだに溶けてきてしまいました。
お店の名誉のためにいうと、先に飲みものを用意してくれたスタッフさんから食べるものはもう少し時間がかかるとの説明がきちんとありました。それでも待っていたのは、一緒に写真を撮りたかったからではありません。熱いものと冷たいものを同時に食べはじめたかったからです。
しかし、たとえこちらでは溶けるのが気にならなくても、追って食事を運んできてくれるひとがそれを目に留めないことはない以上、悪いことをしたと思いました。
見栄えの問題だけではありません。何も出さずに待たせすぎては申し訳ないという、一人のひととしての気遣いがあったはずです。だから、たとえ待つことが苦でなくても、すぐに手をつけるべきでした。先方の思いやりをこちらのこだわりより優先させることが、良識であり、やさしさだったと思います。
コメダとは、これからもずっといい関係でいたいと思っています。そのために、まず第一にひとを大切にできなければいけないとも考えています。
だから、今回のことは真剣に反省しました。
お祭りの会場は名駅南でした。それで、エスカへはこの日もサウスゲートを通りました。

大きな看板がわかりやすく、メニューがメニューだけに着く前から気分があがりました。
カビゴンを飛ばす形になってしまいましたが、念願のモンスターボールが買えてよかったです。手もとで見てはじめてわかる質感と、手触り——これだけは、本当に欲しいと思ったひと、そして現実に手に入れたひとだけの特別だろうと思います。
盆踊りでは、着いてまず屋台のアイスキャンディーを食べました。しゃりしゃりソーダで冷えました。それから、楽しみにしていた部活動のステージに熱狂しました。合唱と、ダンスと軽音と、花咲く青春そのものでした。ラブリッジ名古屋の選手とチアグランパスにも会えました。ラブリッジは、知る限り、自分がファンになったころからずっとこの地区で花植えと清掃活動をしてくれていて、同じ中村に住む一人として感謝しています。チアグランパスのパフォーマンスも、照りつける夏の日差しを凌ぐほどまばゆかったです。
肝心の盆踊りは、みんなと同じ輪になって、グランパス音頭、アラレちゃん音頭、それから炭坑節を踊りました。炭坑節も小学校の夏休み以来でした。たまたま後ろについた、浴衣姿のほがらかなひとたちが声を出して教え合っているのに助けられました。
小さな子どもから大人まで、みんなみんな、とびきりの笑顔が舞っていました。食べて帰ることに決められたのは、その喜びに満ちた雰囲気が背中を押してくれたおかげです。
見上げると、淡いオレンジに染まった飛行機雲がセントレアの方角へ伸びていました。人生の半ばで、帰り道にあるコメダとともに、生涯忘れない思い出ができました。
