ある激しい雨の翌朝、駐輪場へ自転車を停めにいくのとあわせてコメダに寄りました。

早朝は、このコメダもまだ空いていてテーブル席のほうを選びます。この日はお気に入りの場所に先客がいたため、次善で、そのそばのはじめての席につきました。

モーニングは、ゆで玉子とジャムトーストを選びました。熱々のうちにまずトーストを、三分の二まできたらそれを一度置いて、玉子をしっかり食べてから、最後に、四角いコーナーをデザートのように楽しむのが好きです。

四角いといっても、決まってそれは、大きめのひと口でほぼ三角になります。そこまでのふわもちも、そこからの抵抗もどちらも好きです。

あまりぱさぱさしているときは、コーヒーを少し多めに口に含みます。どちらにしても、トーストとだと、食べ終わるのとだいたい一緒にコーヒーがなくなります。

すっかりくつろいで視線を遠くへ向けると、中心のカウンター席に面して、サッカーでいうならホーム・ゴール裏の真ん中に自分がいることに気がつきました。なるほど、ここはいい席です。背面の壁の上のほうに掛けられた花瓶の紫陽花を見つめる女性の絵を感じると、一度よくなった姿勢もそこから崩れませんでした。