公園で、コメダを広げてぼんやりと休む——遠足やフィールドワークに来た元気いっぱいの園児と小学生、ベビーカーをゆっくりと押す母子に、引率や見守りの大人たちも楽しそうでした。

テントの設営や、花壇に種を撒くひとたちも明るく呼び合っていました。石橋を渡るとき、低学年の子にしっかりと声をかける上級生も立派でした。

四阿には、初老の親友同士と見える女性が腰掛けて会話し、そのかたわらを物言わず一人歩みを進める若い女性の姿も——似たように、ただ一人ぼんやりとあたりに目を放つ、なかば放心したような老紳士の胸の内が、自分にはよくわかる気がしました。

どこから来てどこへ行くのか、日々どこで何をしているのか、生まれはどこなのか、そういえば家族は？……そのようなことは何も気にせず、寂しさでも愁いでもない、これまでの十分な苦労と、ただそのなごやかな眼差しに宿るものとが。

コメダで夕食のあと、デザートにしました。飲み物はコーヒーです。

黒ゴマが、ソフトクリームの冷たさに負けず味わい深く訴えてきました。明日も夕方まで、この席に座るひとに明るい日差しが降り注ぐよう。