浜辺に雲に、白が心に残ったここまでの道のりでした。昼コメプレートのなかから、いよいよポテサラにしました。
コメチキからいきました。熱々で最高でした。クラムチャウダーが、最初から最後まであったまりました。ベーコンがうれしかったです。新鮮野菜とずっしりポテトで、おなかも膨れました。
もしかしたら、サンドイッチのなかでいちばん腹もちがいいのがこれではないでしょうか。

お肉は、夕ご飯まで我慢するのを貫きました。
コメチキがついているじゃないか、と思う向きもあるでしょうか。しかし、焼き鳥という文化があるとおり、鶏肉は鶏肉であってお肉とは別扱いです。それにしてもおいしかったです。大満足でした。ポテサラは半分以上、コメチキを引き立てるための存在に思えました。
これだから、滅多に来れないとはいえ、平日お昼のコメダは何ものにも替えられません。
食べ終えて、シャトルバスのちらしを見ていると、隣のテーブルへ、間仕切りを隔てておばあちゃんとまだ小さな女の子がお昼を食べにやってきました。店員さんが、何を食べたいのかまで踏み込んだフランクな会話をしていて、楽しそうでした。心あたたまりました。

もうじきくる桃の節句と、桜の飾りつけに見送られ、次は大野へ向かいました。





大野町へもひさしぶりに下りました。親しんだ道を散策したら、真っ直ぐに大野城址を目指しました。











ここまで来て、おやつの時間にしました。コーヒーは大野町駅前の自動販売機で買ったのを移し替えてきました。
大野城は、信長の妹、お市の方が浅井長政とのあいだにもうけた次女、江の最初の嫁ぎ先です。2011年の大河ドラマの舞台となっていたことを、今回はじめて知りました。
15年の歳月は侮れないものか、いまではうら寂れた雰囲気でしたが、かつて湊町として大いに栄えた大野を眺めた彼女の心は、決して侘しいだけではなかったでしょう。佐治一成と夕日に誓った、その愛を思いました。
いつものおやつを食べて、元気は回復しました。ここから、大野街道を歩いて半田を目指しました。








大野街道は、新美南吉成熟期の童話「おじいさんのランプ」に出てくる道です。大野の街がどれだけ輝かしかったかも、そこに描かれています。
物語の白眉で、巳之助は、古いものにいつまでもしがみついている意気地のなさと、みずから決別します。菜の花の咲き広がる、あたたかな月夜のことでした。

半年前、ごんの秋祭りで訪れた場所に、はたして菜の花畑が広がっていました。
あの日宵闇のなかで一緒になった、名も知らない大勢のひとたちの何人かが、手入れをして、おもてなしの心でずっと待っていてくれたのだと思うと、胸に熱いものを感じました。半田のひとたちにとって、新美南吉とその残した作品がどれだけの宝であり、それを感じ取らない限り、ここまで来た意味がないと思いました。
