第六の月
名古屋市交通局のウォーキングイベント「駅からはじまるヒラメキさんぽ」で、今月は愛知県庁から庄内緑地まで歩きました。ゴールからは、バスで少し足を伸ばしてはじめてのコメダへ——
付近には、なごやっ子の絵が採用された特製マンホールがほかにもあります。「名古屋は見るものがない」、「いつも新幹線で通過するだけ」と言われて久しいなかで、こういうまっすぐな表現に会えるのはうれしいことです。
ラジオ塔は、市内では中川区の松葉公園、中村区の中村公園と並び、この北区が誇る志賀公園にだけ現存します。テレビはおろかラジオがまだ家庭に普及していなかった時代、多くの市民がそれを聴きに集ったといいます。
きっと、ラジオから聞こえてくるお話や歌が楽しいだけではなくて、大勢で一緒に過ごせるあたたかさの中心的役割を果たしていたのがこのラジオ塔だったのでしょう。いまではあまり目立たないですが、残ってほしい遺構です。
お昼は、この公園のテーブル付きベンチで食べました。コメダのココアと、コンビニで同時に買えるちょっとしたバーガーです。
なめらかで、カカオの香りがしっかりとして量もたっぷり大満足でした。カカオ感アップ後に買ったのははじめてですが、また探してしまいそうです。
よく食べて休んだら、コース後半は西区を目指しました。
何年かぶりで訪れた伊奴神社では、この日も多くの参拝者とすれ違いました。多産の象徴が兎なら犬は安産で、来ればホッとできる場所です。
さらに、ゴール手前の庄内緑地では、大噴水を中心に水遊びと自転車の練習に余念がないたくさんの親子連れと一緒になりました。秋の花がきれいでした。大いにリフレッシュして、ここまで来たら、あとは最後のお楽しみのコメダへ向かうだけです。
歩き切った自分を評価して、ケーキにしました。
おいしかったです。ひと口であらゆる要素を頰いっぱいにコーヒーと味わうこの時間が、すべてに優るごほうびです。