気温は下がっても肌にまとわりつく湿気がまだ苦しめる晩でした。注文は、それでアイスコーヒーにしました。

今日は応援しているチームの試合が晩からあり、文字中継を追いながら、その間をこの一杯で過ごしました。2時間を超えても氷が溶け切らず、最後まで甘みを残していました。

試合が終わり、いつもならデザートドリンクやジェリコやデザートを頼む時刻になって、いつ以来かの夕食を追加でオーダーしました。

ダイスカットのフレッシュトマトが、真ん中で切り分けるときにこぼれてしまったのをフォークで掬ったり、手に持ちながら落ちかけたのを唇で受け止めたりしたときに驚くほど瑞々しかったです。一人でも、冷め切らないうちにおいしく食べられました。

勝っても負けても、笑顔になれなければ嘘だと思います。負けたとしても、真実笑えないのは戦っているひとだけだろうと。

もっとも、負けても概ね飄々としている羽生九段や藤井七冠のほうが及びもつかない人物だと、将棋を引退して久しい自分の目にも、いまもときどき映ることがあります。