名古屋を楽しむ
この正月、コメダと関わる名古屋のさまざまを楽しみました。
一部ですが、このように丸一日いても飽きないのが名古屋城です。
とはいえ、この日来た目的は本丸御殿孔雀之間で開かれた講義(「名古屋が愛し支えた能・狂言——江戸時代の名古屋城内外における能役者の境遇——」講師:飯塚 恵理人(椙山女学園大学 文化情報学部 教授))だったため、物見はほどほどにして帰りました。あらためて、ゆっくり来たいと思います。
次にいい時候は、二之丸の梅が咲くころでしょうか。
小倉トーストは、小さいころ食べたことがあるのかどうか、記憶がはっきりしません。はっきりしているのは、喫茶店へ行かない家庭だったことと、お雑煮にかまぼこが入っていれば上等だといわれる土地で育ったことです。
ところで、イタリア料理のパスタは、ごくおおまかにいって、富める北イタリアでは生クリームとチーズを使うものが多く、貧しい南イタリアではトマトの水煮を使うものが多いそうです。粉チーズのかわりに炒ったパン粉を用いるのも、南イタリアでおこなわれてきたことだといいます。
自分は、外で、というかコメダ珈琲店やおかげ庵で、贅沢をしている自覚があります。そのぶん、家でする料理のためには生クリームもチーズも滅多に買いません。たとえばこの一皿は、そのどちらも用いず、豆乳と炒りごまで形にしています。
それで十分、おいしいですし、外へ出れば家族のようなあたたかさのなかで食事ができるので、恵まれた生活だと思っています。
話を戻すと、名古屋城では、いつものように土産物屋でシロノワール味の小枝を買いました。それに留まらず、散歩がてら歩いたすぐ隣のドフィンズアリーナでは名古屋ダイヤモンドドルフィンズのホーム試合に駆けつけてきた、あの愛知県立愛知商業高等学校の生徒たちと幸運な出会いを果たし、さらにおやつを買いました。きしめんチップスと、ドーナツです。
生徒全員、清潔感があり朗らかでとても気持ちのいい買い物ができました。きしめんチップスは、校内でもこちらのほうが人気だと教えてもらったカレー味を選びました。もう一つの味は、また今度会えたときに買いたいです。
パスタと冷凍食パンを平らげ、先に食べたのは、賞味期限が近い「徳川はちみつおとうふドーナツ」のほうです。
ふんわり広がる甘い香りと、はちのすのように粗いふわふわの食感に癒されました。桜の塩漬けが、大人の味覚をも満たしてくれました。