街の自慢
コメダから街歩きへくり出す前に、せっかくだから、隣のお店でもモーニングサービスを受けていきました。
ほかでもない、全国でここだけのテイクアウト専門店です。さんかく屋根の下では、むしろグッズの充実度で知られているでしょうか。
本店や葵店、あるいは横浜などでコメダ珈琲店とおかげ庵が二つ並んでいるように、ここエスカでも、コメダが二つ並んでいます。アプリの店舗検索ではフルサービスのほうとまとめた扱いで、自分もハッシュタグで店名を明示するときはそれに準拠していますが、お店としては、「エスカ テイクアウト専門店」といったり「テイクアウトエスカ店」といったり、あくまで個別にとらえてほしいようです(念のため、テイクアウトのほうでもイートインは可能です)。
コーヒーと、小倉トーストにしました。

コーンスープが味わいたいあまり、コーヒーがまだでしたし、小倉トーストが別腹なのはみんなと同じです。
おいしくて、あったまりました。駅前のにぎやかな雰囲気がよかったです。食べたら、地図を頭に入れて、ぼちぼち出発しました。
中村区史跡散策路のうち、今回選んだ「笈瀬川筋散策コース」は、区役所区政部地域力推進課によると、このように紹介されています。
伊勢神宮の御神領地で、お伊勢川と名付けられた川がやがて笈瀬川となった。庶民のまち名古屋駅太閤通口から巨大な予備校群を横に見て、八雲琴の水野社へ。カッパ伝説の椿神明社から旧笈瀬川筋をたどり、牧野5社を巡る。(名古屋市公式サイトより)
自分自身、受験時代そのために日進から名駅へ地下鉄で通っていたのが懐かしいですが、いまではそれよりも、公共施設と歴史への想像力を胸に抱いて、のんびり歩いていきました。





はたして、凧揚げは米野公園でやっていました。区内でいちばん広い公園で、もしかしたら、そのために遠くから歩いてきた家族もいたでしょう。
史跡のなかで印象的だったのは、厳島神社です。
折りしも新年の神事が執りおこなわれ、たまたま居合わせた自分も、宮司と町内の歴々に続いて参拝の列に加わりました。世界遺産の厳島神社は、十年ほど前に一度訪れたことがあります。立派な社殿はもとより、瀬戸内海の広さと島の大きさに目を見張ったものです。
それに比べれば、この厳島神社は、たしかに社殿の周りに水をめぐらせその外に鳥居を建てたたたずまいが似てはいても、厳島神社を名乗るには滑稽に映るかもしれません。しかし、富士浅間神社にしろ津島神社にしろそういった例は全国にいくつもあることを考えたとき、自分には、滑稽であるどころかむしろ、狭い土地に身を寄せ合い、信仰を拠りどころに近隣とのつながりを懸命に守って生きてきた、地域のひとたちの健気さが痛切に感じられました。


さびれた笈瀬通にも、彫刻は荘厳に立っていました。寿司屋だけは、いまも行列を見ることがあります。
かつて流れていた笈瀬川は、名古屋城築城の際に水運で利用され、その後は、河童が住んでいたということです。真偽を追求することなく、自分には、それはそういうものだろうと思えました。
コメダでは、グッズも買ってきました。
メタルチャームに新しく仲間入りした、ドミグラスバーガーです。街歩きをやり通したら開封しようと決めていました。

栄のジェリコ堂には全種類が並んでいるいっぽう、テイクアウト店はもう少しスペースが限られています。どなたかまではわかりませんが、担当者が厳選して仕入れる、そのなかの一つがこのドミグラスバーガーだったのでしょう。

おいしそうでした。本物のドミグラスバーガーを食べたあとだけに、そのおいしいのが真に迫って見えました。