コメダと公園
ローブパンを買いに、スタンプカードをつくったコメダへ行きました。

明るいドアの向こうに、クリスマスのリースが見えてわくわくしました。なかへ入ると、レジ横のおおきなシロノワールがサンタの帽子をかぶり、ポインセチアがきれいで、もっとうきうきしました。
この前シナモロールを見たから、ハローキティもまだどこかにいるはずでした。カウンターをぐるっと回っていくと、そこにありました。

甘い癒しが欲しくて、はちみつオーレにしました。溶けていくホイップクリームがやさしく、それだけでは強すぎるはちみつが、身体にも心にもゆっくり染み渡っていきました。静かな晩でした。
駐車場が2つあり、駐輪場は屋根つきで、来るひとにやさしいお店です。当地では自家用車のある家庭がめずらしくないいっぽう、自転車の後ろに小さな子どもを乗せたママをよく見ます。朝は懸命に漕いでいたり、夕方は、きっとその日あったことやこれから行く買いもののことが話題なのでしょう、前と後ろで楽しそうに話していたりします。
そういう街の様子を見ていると、まず自分自身が交通ルールを守ることの大切さを真剣に考えます。同時に、コメダのやさしさがどれだけありがたいかを思います。
飲み終えたとき、ふと目を向けると、ソーサーのコメダおじさんが、左手でカップを持っていました。

白雲店で見て以来です。表面の細かな傷を見ると、相当年季の入ったソーサーでした。
よくいわれるように、左利きなのかはわかりません。それよりも、一瞬、コーヒーのアロマがいつもより顔近くまで漂ってきているように見えました。しかし、カップのほうと見比べると、それは錯覚のようでした。
それとも、この1枚に筆で顔料を引いた職人の感じた何かが、本当にそうさせたのでしょうか。
自分自身は、右でも左でもカップを扱えます。
左手で飲むのは、お冷やお茶だけです。しかし、たとえばウインナーカップの底から何かをすくうときは、右手に持ったカップを指で渡すようにして左手へ持ち替え、右手でスプーンを扱い、スプーンを使い終わったら先にソーサーへ置き、空いた右手へカップを戻して、もとどおりにソーサーへ置きます。家でケトルやコーヒーサーバーを扱うときも、似たような場面があります。
それはいいとしても、プロ野球中日ドラゴンズの伝説の左腕、今中慎二は、投球以外は右だということです。そもそも右利きの左バッターならたくさんいますし、サッカーでも、両脚を同じレベルで使える超一流の選手がいることは、知っているひとは知っているでしょう。
話を野球に戻すと、自分は、今中山本という両エース左腕が活躍した時代にプロ野球ファンになりました。少年野球を卒業したころです。
いまではほとんど新聞で見るだけですが、左の先発が大野雄大しかいないいま、来年のドラフトで、あのイチローを輩出した愛工大名電を工藤公康以来となる夏の甲子園ベスト8まで導いた有馬伽久がドラゴンズへ来てくれたらと、いまから願っています。
帰りに、近くの稲葉地公園へ立ち寄りました。

白亜の演劇練習館にまだ明かりが灯り、グラウンドは、地域の少年野球チームの声が飛び交う昼間が嘘のように、静かに眠っていました。
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投稿を表示イシガミさん、こんにちは👋😃。素敵な演劇練習館ですね。ハチミツオーレ、飲みたくなりました。