往時といま
隣の西区へ献血に行く日、季節のジェリコでモーニングにしました。



お店の前に、平日お昼にビルの玄関ホールであるカツサンドとホットドッグの出張販売の用具が整頓されていました。一度、自分もモーニングのあとエビカツサンドを持ち帰ったことがあります。振り返るにつけ、最高の贅沢でした。
しかし、自分のことはそれとして、タワーと称するオフィスビルだから、毎日どれだけ大勢の働くひとたちがその出店のお世話になっていることでしょう。彼らの苦闘を思うとき、自分は、よし名古屋の男は渋すぎると苦情があろうと、あまり派手な注文は慎まざるをえません。

モーニングは、チェリーのかわりというわけではないですが、ひさしぶりのジャムにしました。みんなの投稿を参考にデコも楽しみました。
ジェリコは、大人気のジェリコ堂ではモーニングがつかないことを考えるとずいぶん得をした気分がしました。貧乏性の悲しいところでしょうか。その味わいは、部員さんの感想どおり、シロノワールのときよりもっと深く感じるシロップのコクに驚きました。もしかしたら、デニッシュパンに吸収されるかどうかの違いでしょうか。
それにしても、カラメルソースのかわりにコーヒーシロップで味わうプリンとは、ただたんに商品開発にすぐれているのではなくまずもってコーヒーを大切にする、いかにもコメダらしいと思いました。コメダの社是を看板にまで記す、このコメダでこのプリンを味わえたことがよかったです。

単純に、見た目で判断できる容積からいってシロノワールよりプリンプリンしていますし(マスカルポーネチーズも、自分はシロノワールよりよく感じられました)、そこに香り高く涼やかなコーヒーゼリーがたっぷりときたら、コメダの常連であろうとなかろうと、誰もが満足しないはずないと思います。それくらい、おいしいジェリコでした。
食後は、愛知県瀬戸市に本社を置く医療機器の開発・製造・販売企業、朝日インテックによるフリーペーパー「インテリジェンス」を読んでゆっくりしました。窯神神社のイスノキが思い出されました。
それから、予約した献血までの空き時間に、円頓寺から五条橋まで街歩きを楽しみました。コメダの1号店があったという菊井町のあたりで振り返ると、つい先ごろまでいた高層ビルが、ようやく春らしくなった青空へ届きそうに見えました。
