コメダから城へ
名古屋市の観光客数上位は、熱田神宮、バンテリンドーム、東山動植物園、名古屋港水族館、そして名古屋城だそうです。
たしかに名古屋城は面白いです。名古屋駅から、コメダで食べたら観光ルートバスに乗って登城しました。



影絵の馬が凛々しかったです。この道を通るとき、異世界を旅する猫になった心地がするのは自分だけでしょうか。
ミックストーストはすごいボリュームでした。ふわふわたまごに癒され、ハムときゅうりで元気が出ました。両手でつかむのがわくわくしました。飲みものに選んだジェリコが、これまた、それだけを片手でぐいぐいいってしまいそうになるくらいおいしかったです。もこもこで、甘くまろやかで、清涼感溢れるゼリーと渾然一体になるのが、ただもう幸せでした。
この日のバッグは、縦型トートにしました。

クリアファイルや楽譜が入れられるのが助かりますし、しっかりした持ち手が安心できます。バスや電車で膝の上に置いたときも、ぺたんと垂れてこないのがうれしいです。
何より好きなのは、シロノワールのぬいぐるみポーチが映えるところです。13周年のときここでいただいて、出番はそう多くないですが、ずっと大切なままです。
バスターミナルへ着いたとき、ドクターイエローのリュックを背負った小さな男の子と、まだ若いパパと一緒になりました。

電光掲示板を見ると、観光ルートバスの到着まで30分ありました。
一瞬、たじろぎました。ほかの移動手段を考えさえしました。しかし、男の子はもうメーグルバスに乗るとすっかり決めた様子で、寄り添うパパも、あたりまえのように待つ態勢でした。
その姿を見たとき、時間に追われるように振る舞いかけた自分が、心底恥ずかしくなりました。
2人は名古屋城のまだはるか手前、ノリタケの森で降りていきました。ゲームセンターかプラネタリウムか、それとも、イオンスタイルで夕ご飯のお買いものだったでしょうか。
待っているあいだ、何度かママの話が出ました。お仕事が終わったら、3人であたたかな食卓につけたでしょうか。

名古屋は、恵まれた街だと心底思います。
なりゆきで流れ着いた自分にしても、まず自分自身が幸福を感じ、それを表情と言葉に出せるのでなければ、名古屋へ来るひとにも、名古屋をつくってきたひとたちにも、恥ずかしくて顔向けができない気がします。
それは、地元への愛着を越えて、これからもここで生きていきたいという、一つの希望です。
名古屋城では、ついに利家をつかまえました。

大男で、芯が通っていました。小柄な秀吉はともかく、威厳漂う家康の姿をときに見失うほど、目を見張る槍さばきでした。
演舞後は、気さくに話してくれました。付き添う陣笠はというと、これまでどうしてかなつと十吾とばかり遭遇してきたのが、甘党の踊舞にも、二枚目の太助にもようやく会えました。
これでとうとう、狙うは信長のみです。