知るから始める
半日遠出をした休日、帰りに名古屋駅のコメダへ立ち寄りました。

昼間はぽかぽかして、今年はじめてシロノワールをテイクアウトしました。ひんやり甘くて、しつこくないのに、最後は濃密で香り高いメープルシロップとあったかデニッシュが、日陰でもほっこりしました。注文してよかったです。
この日は、おみやげにスタッフさんおすすめのピーナッツクリームを買いました。翌日、近くのスーパーの専門店でいい食パンを買ってきて、さっそくコーヒーと食べました。

このおいしさ、忘れていました。つぶつぶでしっかり甘くて、トーストの上でふわふわからやがて艶々に溶けていくのが、目も舌も癒されます。
思い切って買って、本当によかったです。
リーフレットは、その日エスカ地下街であったイベント「あいちAYAウィーク2025」で、椙山女学園大学看護学部内AYA世代がん患者支援啓発任意団体「starting with AA」のメンバーがくれたものです。
AYAとは、思春期(Adolescent)および若年成人(Young Adult)を指し(日本ではおおむね15歳から39歳まで)、その世代でがんに罹患したひとのことを、まず知り、見るべきものがあれば見て、できれば話を聞いて考えてほしいという趣旨のイベントでした。AYA世代のがん患者は、進学、就職、結婚などの悩みにくわえ、治療の影響により妊孕性(妊娠するために必要な能力のこと、女性にも男性にも関わる)に関する多くの不安を持つということを、自分も、この日はじめて学んだうちの一人です。

たまたま、自分はパネル展示、ポスター展示(ラベンダーリング)、クイズラリーだけでなくトークイベントに参加できたのですが、心に残ったのは、スピーカーの一人、髙木玲香さんの言葉です。
いわく、がんに罹患したことを打ち明けるときというのは、あなたとの関係をこれからも続けていきたいという意思表明なのだということをどうかわかってあげてほしい、と。
もし身近にそのようなひとがいたときは、思いやりと気遣いを欠かさず、理解をもって、協力とサポートを惜しまずにいたいものです。同時に、この日コメダへ向かったことがきっかけで生まれたがんサバイバーのひとたちとのつながりを、これから大切に持ち続けていきたいと思いました。