母の味
隣街へクリームジェリコを食べに、夕方から自転車を駆りました。片道40分程度の運動です。
愛知県あま市といえば、福島正則を生んだことで知られるでしょうか。目的地のコメダ珈琲店からそう遠くないこともあり、甚目寺はもちろん、その生誕地をはじめて訪ねました。
自分は、この錆びた看板を見ても特段、悲しさや侘しさを感じません。ただ、亡き武将の胸の内と数奇な運命を考え、また、すぐ近くで生きながら何も知らずにいたおのれを恥じるのみです。
コメダ珈琲店へは、ここから青々とした田園を抜けてそう長くかかりませんでした。森ヶ丘公園も少しだけ散策し(この時間でも、パパと男の子が楽しそうに遊んでいました)、どうにか暗くなり切る前に到着しました。
この青く光るコメダおじさんも、いまを生きる子どもたちにとってはきっと生涯忘れ得ないわくわくを与え続けていることでしょう。大人の自分でさえ、少しは胸ときめくのですから。
店内は見たことのないしつらえで途端に気持ちがうきうきしました。両隅のボックス席では、先客が思い思いの会話に花を咲かせていて、誰にも気兼ねしないこの街のひとたちの余裕と、翻って名古屋市で暮らしたり働いたりしているひとたちの苦しさをも思いました。
すべて、少なくとも外では顔に出さないことです。やがてジェリコが到着しました。
驚くほど美味しかったです。三度目にしてはじめて、どの要素も違和感なく喉を通りました。まるでずっと昔からよく知っていたかのような——目の前に置いた雑誌の読者のおたよりを読みながら、気がつくと、短くない時間が過ぎていました。
遅くなりすぎたため、特別に、持ち帰りで夕食を注文することにしました。しっかり食べて疲労を埋め合わせたいときは間違いのない、カツパンの一種です。
出来上がって持ってきてもらえるまで、居心地のいい席でうとうとして過ごしました。帰り道のスピードに乗る前に、コメダ珈琲店を振り返ると、いつか見たあの安らぎが胸に沁み入ってきました。
あとは、寄り道をせずに家まで、汚したり傷つけたりしないで大事なものを持ち帰るだけです。スタッフさんが、冷めないようにとアルミ箔に包んで渡してくれた心遣いのおかげで、家へ着いてすぐに美味しく食べられました。
自分は、みそカツは別段好物ではありません。それでも、サクサクで、甘辛くて、今夜はこれ以上望まないほど、コメダの美味しさに満たされた一日でした。
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投稿を表示甚目寺森店、しばらく行ってない店舗💦
夜の外観を見るのは“初めて”です🙂
光るコメダおじさんの看板、
こちらの地域では点灯させて無いので
やっぱり素敵ですね😀
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