朝からミニシロ
クリスマス前のころ、ピスタチオのシロノワールを食べにいきました。

開店まで外の椅子に座って待っていると、お店のテラスと屋根のあいだに名古屋駅地区のランドマーク、JRタワーズが見えました。
名古屋駅は、同じ中村区で徒歩圏内ですが、そこだけが大都会でもあって、どこか遠い印象があります。同時に、遠かったはずの存在がずいぶん近くに見えることに、ふと驚くときがあります。
雨降りでしたが、いつもの仲間らしいシルバー世代が少し先に来ていました。そのなかの一人が、誰に語りかけるということもなく、
「ここへ来れるということが、ほんとに幸せだね。ここへ来るひとはみんな幸せだよ」
と、しみじみ話しました。
返事をするひとはいませんでした。しかし、この自分や、その隣に座っていた察するに孤独らしいひとを含め、誰もが同じ思いに包まれた気がしました。
やがて店員さんに招かれて中へ入り、モーニングは、あんこを追加しました。

おいしかったです。ゆっくり食べて、それから、この朝のメインディッシュである、ミニシロを追加オーダーしました。

最高でした。朝からミニシロといく部員さんを、そんなのありなのかなあと思って見てきましたが、試してみてわかりました。あるなかで最高の追加だと思います。
スプーンとフォークは、ブラックモンブランのとき姉妹店のホワイトボードに教えられて、これまでと左右を替えて使ってみました。

パスタに傾倒するあまり、フォークは右手と思い込んでいましたが、このほうがはるかに自然に食べることができました。そのぶんずっとおいしかったですし、それだけでなく、ファミレスで構わないからフレンチのテーブルマナーを経験させてくれた、父母への愛を新たにしました。
タイミングでいうと、食べ終わるのとコーヒーを飲み終えるのが同じになりました。そのため読みものが食前にしかできなかったのは想定外でしたが、それが何一つ残念ではないほど、完璧なバランスでした。
こういう朝を、たくさん味わいたいものです。