道と居場所と
仕事から帰り、日差しが和らいだころ自転車で少し遠くのコメダへ向かいました。焼き物のたぬきが迎えてくれる(中には、夫婦のもいます)、個性的なお店です。
注文は、いましかというよりも、ここでしか頼めないものをと思いました。マイコメダでは取り扱いのない、コメ黒です。
白磁の、薄口で幅広のソーサーがひと目見て美しい。
コーヒーを味わうとき、どれか一つの要素にフォーカスすることでそのコーヒーの特徴がよりよくわかるようになるといいます。今日は、何よりもなめらかさを感じました。豆菓子(落花生)を噛み砕いたざらつきに対して、まるでシルクのようで、長いこと口に含んでいても抵抗がありません。鼻へ抜ける香りも、まだ熱を持ったうちはそのときによりいっそう感じられます。
ところで、「さんかく屋根の下ラジオ」第1回で、コメダブレンドはダブルネルドリップだというお話がありました。その一方で、このコメ黒は一杯ずつ、注文を受けてからドリップしているのだといいます。すごい仕事ですね。自分自身は、布の洗浄と煮沸消毒、使わない時間は水に浸し冷蔵庫で密閉保存という管理の手間から家ではペーパードリップのほうに落ち着きましたが、この一杯は、シングルかダブルかはさておき、やはりネルドリップだろうと思います。でなければ、このなめらかさは決して出せないと思うからです。
そんな考えをよそに、今宵この場所でも小さなお子さまが、ソファから身を乗り出さんばかりにはしゃいでいるのが聞こえてきました。このあたたかで落ち着いたお店なら、それは少しも驚くには当たりませんでした。笑顔をもらい、こちらは頃合いをみて出口へ向かいました。
もうすっかり暗くなり、振り返ると灯りが点いていました。きっとまた来たくなる入り口だと思います。自分も、近いうち必ずまた。
さて、夜はトーストに、持ち帰りで買ってきたピーナッツクリームで食後のおやつにしました。コーヒーは、今夜はコメダの顆粒で。
量販店で見かける長方形のパッケージのものと、中身はやはり同じだと思います。ふんわりホイップ仕立てで、胃にもやさしいのがうれしいですね。
お店へ着く前、近くの公園に自転車を停めてひと休みしました。子どもたちが、ギリシアのパルテノン神殿を模した演劇練習館「アクテノン」の威容をよそに、草地で今日も元気よく、もうほとんど日差しが届かなくなるまで遊んでいました。
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投稿を表示コメ黒は私の通う店舗にも置いてなくて😅
特別なハレ日に飲むコメ黒は
私の思い入れが大きい品です。
写真、ありがとうございました🙂
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