明日への道
夜はホットにしました。夕方からの催しで、また少し昔を思い返したからです。
家へ帰ると淹れ立てのあたたかいコーヒーが待っている——そんな幸せを、おたがいが生活の糧を得ていた京都と大阪の間をとって樟葉で一緒に暮らし始めたころ心から大切にしていたと、かつて一度、普段は無口な母からうれしそうに教えられたことがあります。母自身は紅茶を好むひとですが、そんな二人の息子ならばと、このごろはこの夏でもホットコーヒーを好む性向をみずからによしとしています。
話が飛ぶようですが、コーヒーの抽出残渣(コーヒーカス)が消臭剤として再利用できることは、ご存知のひともいると思います。たんに知識としてだけでなく、実行しているひとの存在も自分自身何人か知っています。
手順としては、コメダで習った方式ですと、フライパンで焦がさないように乾燥させるのが肝なのですが(その後は、麻袋に入れてクローゼットなり引き出しなりへ)、このように、自分は毎晩の水仕事をすべえ終えたあとに鉄フライパンで炒っています。煮る料理と繊細なパスタをつくるとき以外はもう何年もすべてこれで調理をしていて、もはや手の延長といえますが、難点として、テフロン加工のものとは違い水洗いをしてもどうしても若干のにおいが残り、そのままでは次のときの調理に影響することが挙げられます。
そこで、フライパンの側の臭い消しも兼ねて、コーヒーの抽出残渣をこうして炒っているというわけです。
「それではフライパン側の臭いがコーヒーカスに移ってそのあとの消臭剤としての用をなさないのではないか?」
そんな疑問もあるかもしれません。ですが、滅多に来客のない不確かさを承知のうえでいうと、経験上、コーヒーの効果というのはそのような心配をはるかに凌駕しており、臭い消しのためにも、また一日を終える気持ちの整理のためにも、自分にとってこの手順はいまでは疑念の余地なく、生活の一部となっています。
大曽根は、父と母が結婚後、おたがいにとっての故郷である愛知県へ戻ってともに暮らすのに最初に選んだ街です。たまにしか行かないとはいえ、いつも訪れるたびに特別な想いが生じます。
今夕、大曽根を望む徳川園へは、愛知県立松蔭高校和太鼓部が来てくれました。つい先日、台風のなか鹿児島県でおこなわれた第47回全国高等学校総合文化祭「2023かごしま総文」にて郷土芸能部門(和太鼓部門)の最優秀校に輝いたとのことで、聞いて驚きましたが、すべての演奏が終わったとき、西洋音楽一辺倒で来た若輩者も心の底からその栄誉に面を上げていました。
余談ですが、松蔭高校は、この自分もたびたび話題にしてきたコメダ珈琲店・岩塚店のすぐ近くにあります。あのあたたかなお店ですから、今日はじめて対面を果たした若者たちの何人かにも、きっとあの場所で得た大切なものがあるに違いありません。
今夜、彼彼女たちがよく眠れるように——明日、高校生による邦楽演奏会最終日の徳川園へは、残念ながらこの自分は行けませんが、愛知県立犬山高校からくり文化部が来てくれることになっています。
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示コーヒーには
⚪︎美味しさ
⚪︎良い香り
⚪︎癒やし
⚪︎消臭剤
⚪︎人との繋がり
5大効果が有るのでしょうね🙂
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示