緑なす岐阜
12月2日、FC岐阜の2023最終戦で岐阜へ行きました。
名古屋市交通局名古屋駅バスターミナルから名鉄名古屋駅まで向かう途中、KITTE Nagoyaのクリスマスツリーがきれいでした。
様々な色は、染色に使う植物を表わしているようです。主要ニュースと全国の天気を軽く頭に入れて、幸せそうな女の子たちから気持ちばかり元気をもらい、自分は、たどり着くべき場所へ先を急ぎました。
スタートは、いつものコメダでランチを——注文は験担ぎのカツパンメニューです。
カツカリーパンといったら、カツカリーパンです。サクサクの衣と目の覚める辛さが、甘みを入れてもらった冷たいカフェオーレのやさしさとベストマッチです。
領下店は、この日も小さな子どもを連れた家族に老夫婦、一様でない年代と性別の友人同士と見えるお客さんで駐車場はほぼ満車、店内は活気に満ち溢れていました。このコメダが変わらず愛されているのを陰ながらうれしく思い、段々と顔を覚えてきたスタッフさんと、挨拶と目と目で感謝を伝え合ったうえで、岐阜バスに乗り岐阜メモリアルセンター長良川競技場へ。
試合終了後、シーズンを締めくくるセレモニーにクラブに関わる面々が出てきてくれました。“GREEN ANGELS”、“GGG(トリプルジー)”、“FC岐阜 アカデミー(U-15/U-18)”、“FC岐阜 SECOND”、そしてトップチームの監督とメンバー、マスコットのギッフィーに代表取締役社長、来賓では、岐阜県知事と岐阜市長からもお話がありました。
その後、スタジアム1周でみんなと向き合った場面です。
今年は、スタジアムまで足を運べたのが6度、ほかにアウェイゲームのパブリックビューイングで岐阜市を訪ねたのが1度でした。ファンクラブ1年目にしては上出来だと思います。何よりも、昨シーズン最終戦での初観戦からずっとホーム・バック自由席だったのが、後列の芝生とはいえ、ホーム・ゴール裏に安んじていられるようになったのは、自分にとって大きな成長です。
転機となったのは、雷雨による試合中断をものともせず最後までみんなで戦った、第24節のガイナーレ鳥取戦だったと思います。来年も、「岐阜でいちばん愛される集団」を目指すFC岐阜とともに、最後まで真剣でいたいです。
岐阜バスで名鉄岐阜駅へ戻り、名古屋へ引き返す前に、一軒だけ寄り道をしました。そう、以前から気になっていた、領下店ともつながりのある岐阜駅東のコメダです。
何はともあれ、カフェオーレを注文しました。
正規の色のカップとソーサーが、寒空で冷えた身体を目にもあたためてくれました。
段々と人心地を取り戻し、店内の煌びやかな設えやほかのお客さんのあたたかな声に、気がつくとすっかり気持ちがほぐれていました。
帰るにはまだ早い時間でもあり、2杯目には、はじめての菫を。
思っていた以上に、濃度がありました。かといってくどくはなく、すっと喉を通るのは驚くほどです。小倉あんのなめらかさがちょうど飲みやすい程度にのばされた感じ、といったら伝わるでしょうか。
葵は一度ならず飲んでいますが、あたりまえとはいえ、コーヒーとミルクとでこうも舌に訴えるものが違うとは……新鮮な驚きとともに、コーヒー一辺倒だったこの10年強を顧み、これからは、ミルクももっと大切にしようと心中に誓ったのでした。
さんかく屋根の下で教わった折り紙の千羽鶴をあとに残して、遅くなりすぎないうちに、帰途に就きました。
また来よう、緑なす岐阜のコメダよ。