さんかく屋根の下

コメ友の部屋

2024/03/20 20:50

花屋の扉が開くまで、手前のコメダで過ごしました。
年に数度墓参りをするのは、掃除と、花を供えるためです。無言で、気を散らさずそれらのことをしているうちに、故郷で、あるいは異郷で家族とともに過ごした時間、交わした眼差しや言葉が、蝋燭が消えるまで波紋のように浮かび、やがて鎮まっていきます。
柄杓と桶を返し、出口の藤棚で、一年に食べるコールスローやヨーグルトの数と同じくらい、涙しました。