2022/12/03 21:04
名古屋能楽堂の帰りに、近くの円頓寺店へ。歩くにはつらい距離かもしれませんが、道中の景雲橋小園や五條橋、円頓寺商店街などをゆっくりと散策するのも、コメダをめぐる一つの楽しみ方かと思います。
演目は、「清経」(宝生流)でした。清経は、本日の公演ではモデルはかの在原業平とのことでしたが、平家の武将で、清盛の孫に当たります。敗戦を重ね西へ西へと逃げ延び、妻との再会の約束を果たさず、入水を遂げます(ちなみに、平家の人間はもともと、戦よりも笛や琵琶、和歌に本領があったとされます)。
自分自身、能ははじめてでしたが、開演前に親切な解説があり助かりました。小さな子ども連れのお客さんもいらっしゃり、さぞ安心なされたことと思います。
物語は、まずは里で夫の帰りを待つ妻のもとへ、清経の家臣、淡津三郎が主君の遺髪を届けに現われます。妻は、夫を恨む心から遺髪を受け取らず、涙ながらに床へつきます。
その夢の中に、夫である清経が現われます。おたがいに胸の内を語り(謡)、やがて夫がいきさつを明らかにし、最後に舞を演じ、そこで見せた二つのことから、清経だけは地獄から救われたのだといいます。
夫につき従い舞台から遠ざかっていく妻が、後座から橋掛かりへ移る間際、一瞬だけ踏み留まっているように視界の片隅に見えた(惑いなのか、決心なのか?)のが印象的でした。
円頓寺店は、日暮れの寒空のもとに満席でした。様変わりした豆菓子の袋も、いよいよ当地にも冬が来たことを感じさせます。目についたオレンジページを手に取り、冬の家庭料理に読み耽りました。心があたたまったところで、家路を急ぎました。
3件のコメント
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投稿を表示イシガミさん😊こんにちは🌸私も能や歌舞伎に興味はありますが、札幌だと、見れないのが、残念ではありますが、能を見る前に👀説明があると、初めて見る方は、安心できますよね🌸イシガミさん😊は色々な物に縁しているのが、羨ましいですね🌸素敵な経験出来て、良かったですね♪♪♪イシガミさん😊貴重な体験のコメント、ありがとう🌸ございます☆☆☆今日も良い一日をお過ごしくださいね🌸
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投稿を表示イシガミさん、おはようございます。🐣
昨晩、投稿を拝読しましたが、ヘンなコメントだと清経さんが、夢に現われないか心配になり、コメントしないで眠りました。💤
幸い夢には現れませんでした。🐥
イシガミさんは、どうだったでしょか。🌷
よい一日をお過ごしください。📚 🎹
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投稿を表示イシガミさん🌸こんばんは。
能・清経のお話し、ありがとうございました。歌舞伎も能も全く鑑賞した事の無い私でも解り易く説明して下さりました。
裏切り行為から入水した笛の名手・清経と妻は・・・
イシガミさんの本意、本懐では無いと思いますが私は円頓寺店のマグカップの
擦れの風味が良すぎて
画像に気持ちが引っ張られてしまいました。