コメダ写真館

イシガミ
2025/06/17 14:42

紫の香り、白のやさしさ

梅雨の晴れ間に、中川から港まで歩きました。「あおなみさんぽ2025春」の第3回(最終回)です。

スタートは、中島駅でした。昭和橋のコメダがすぐそこでしたが、それはまた今度にして、今回は、第1回でも立ち寄った当知のコメダを楽しみに出発しました。

花壇(ケイトウ、ラベンダーほか)
荒子川(中島橋)
空雲寺 クロマツと本堂
稲葉地井筋(西亥橋)
百曲街道 観音堂
水田(熱田新田)
花菖蒲畑
コメダ珈琲 みなと当知店

いつも素敵なコースを見つけてきてくれる、あおなみ線職員に頭が下がります。

ここまででいちばんよかったのは、干拓による新田開発でできた田んぼの縁が自然と道路になったという、百曲街道です。いかにも往時が偲ばれました。このあたりでは、そのために庄内用水の稲葉地井筋がどれほど役立ったことでしょう。

コメダでは、かき氷にしました。到着予定時刻から考えてもともとそのつもりではいました。それにしても、まるで待ち受けていたかのような幟が目に入ってきたときは、意を得たりとうれしくなりました。

スタッフさんが、全国接客コンテストのレポートさながら、腰を屈めて丁寧にトッピングを説明してくださいました。練乳を忘れなかったのは、「みんなの声」で受け取った提案とともに、そのおかげです。スパイスには自分は疎いほうですが、シナモン入りのミルクティー味というのか、おいしかったです。身体が冷えてぶるぶる震えてくる、それよりも先に食べ切ったほどです。

それと、瑣末なことですが、スプーンが、たぶんただのコーヒースプーンでした。普通、コメダのかき氷にはもっと平たくて大きい専用のスプーンがついてきたはずです。きっとこの日は、かき氷がすでにたくさん出ていたのでしょう。さすが、名古屋市港区でひさしぶりに新規オープンしたコメダだと思いました。

ここでしか手に取れない、愛らしいおみやげも忘れませんでした。挨拶と同時に手提げを受け取ったら、ゴールを目指して、もとのコースへ戻りました。

物心ついたころから、自分は単独行動がつねです。しかしそこからは、かわいいレディーと手をつないでいるかのように、ほんわかして歩いていきました。

自転車歩行者道(コメダ直通)
荒子川公園 ラベンダー園
ガーデンプラザ フララちゃん(名古屋市みどりの協会イメージキャラクター)
サンクガーデン アナベル(西洋アジサイ)
たこ焼き(ソース・辛子マヨネーズ)とラベンダーアイス

ラベンダーとアジサイと、それから日本庭園を楽しんだら、プラザの売店とキッチンカーで軽いお昼にしました。

いい天気で、こってりからのフローラルが、焼肉のしめでよくあるフルーツシャーベットより何倍も、自分はおいしかったです。よく見ると、アイスは愛知牧場がつくっているものでした。岩崎城や五色園と並んで、故郷である日進の名所です。アジサイは、名古屋市千種区の区の花であるとともに日進市の市の花でもあり、何か好ましい縁を感じました。

ベンチでただのんびりしているシルバー世代や、よちよち歩きでお母さんを追いかける男の子、それにおしゃれな洋装をした恋人を時間をかけて写真に撮ってあげる青年など、ラベンダー園はいかにもなごやかでした。名古屋にこれほどいい場所があったとは、これまで知らずにいた自分が少しおかしくなりました。

いっぽう、真っ白なアジサイの咲き競うサンクガーデンでは、その花を写真に撮ったり犬を連れた散歩を楽しんだりするのどかなひとと、またもの静かな庭師とすれ違いました。コメダを頼って踏破した甲斐のある、すばらしいゴールでした。

そのあと、帰る前に、この日も駅の反対側へ回って、中部盲導犬協会を訪ねました。

盲導犬サーブの像

奇しくもこの日は、盲導犬サーブの命日でした。

見てのとおり、ユーザー(盲導犬利用者、いわゆる主人)を守ろうとして三本脚になったサーブです。友人から聞いた話では、サーブの治療をしたのがかつて名古屋競輪場の近くにあった公園前クリニック、現在は太閤通に移転した名古屋どうぶつ病院だということで、本当なら、もしかしたらサーブは中村を歩いていたのかなと思います。

会ったことはないですが、サーブに恥じないよう、自分も気をつけて街歩きを続けたいと思いました。

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