夜長のコメダ
映画館でヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の長編『二つの季節しかない村』(原題:“Kuru Otlar Üstüne”=“About Dry Grasses”=「枯れ草について」)を観ました。
トルコ東部、東アナトリア地方の僻村が舞台の物語です。前作『読まれなかった小説』(2018年、原題:“Ahlat Ağacı”=“The Wild Pear Tree”=「野生の梨の木」)に続いて、人間がそれぞれに変化していく姿が胸を打ちました。
そのあと、近くでいちばん落ち着けるコメダまで、傘を差して歩きました。
何しろ3時間で、終わったのも遅かったからしっかり食べることにしました。選んだのはスパゲッティ、それもみんなの投稿で気になりながらリニューアル後まだ食べられずにいためんたいクリーム、それから、映画に出てきたアララト山ではないですが、今年はじめての栗のケーキです。
スパゲッティは、これが最初ではないはずなのに、噂に違わずもりもりのキャベツにいささか苦戦しました。しかし口に入ってしまえば、たっぷりの水分と歯応えに元気が涌くいっぽうでした。主役のクリームはといえば、なめらかさを保ちつつ前より濃厚で、それは、ソースの濃度というより明太子が増量した感じがしました。それから、みんながいうとおり、固いわけではないのに顎にしっかりと訴えてくるもちもち太麺がおいしかったです。こればかりはコメダへ行かないと。酸味は、中間の櫛形切りのトマトがあったから、ブラックので十分でした。
食べ終えて、お待ちかねのケーキの帯をほどきました。
この日は、何だかたわんでいました。それで縁から切り込んでいって最後にすべての要素を一度に味わういつものモンブランの食べ方はやめにして、いさぎよく栗からいきました(自然、クリームもそこそこついてきました)。
栗がいっぱいに感じられて、ようやく秋が始まった感じがしたのは例年通りです。よくわからないけどおいしい真っ白なクリームもたっぷりでうれしくなりました。しかしそれ以上にこの日ハッとしたのが、独特のスポンジです。
スイーツに詳しくないので、正確な名前はわかりません。しかし、何というか、ぽよぽよでした。そしてたしかに、どこかで一度食べたことがある気がしました。
気がつけば、季節のケーキをこれですべて一度食べたことになります。しかしこのおいしさは、自分は、純栗ぃむだけだと思います。
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投稿を表示イシガミさん
こんばんは⭐️
この映画、観ようか❔と迷いました。
今札幌でやっていますが
なかなか時間が取れずにいます。
トルコもアララト山も憧れます。
3時間の長作…楽しめて良かったですね😊
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