さんかく屋根の下

コメダ写真館

イシガミ
2025/02/27 15:22

心の財産

連休中、自分にとっては最後になる大餡吉日を訪ねました。

庄内川を渡る万場大橋と名古屋高速5号万場線
進行中の護岸工事
道ばたに春を知らせるニホンタンポポ
佐屋街道、万場宿、名古屋高速、養老山地

これからのことを考え、途中、市バスの万場大橋で一度降りました。

そのあたりが、中川区史跡散策路のうち千音寺をカバーする「万場の渡しかいわいコース」のスタートであることは知っていました。この日はそこしか立ち寄れませんでしたが、明治に廃止されるまで、佐屋街道(東海道宮宿のあった熱田から岩塚、万場、神守、佐屋を経て東海道桑名宿へ至る、海路の短い脇街道)の宿場として、隣の岩塚宿と相補って栄えた姿がありありと感じ取れました。

大餡吉日がなくなっても、千音寺へはまた来るでしょうし、このコースをきっと踏破したいと思っています。大餡吉日があったから、千音寺のたくさんのいいところに気づけたのですから。

この日は、午後からの予定のため、バスで先を急ぎました。

アズタウン公園のシンボルツリー アラカシ

スーパーでかさばらない食料品を買ったら、目の前のお店でおはぎを買いました。

近くに座れる場所が空いていたので、左右を気にせず腰を落ち着けてテーブルを半分借りました。おしぼりにかわるウェットティッシュは、いつもそうするように家を出るときバッグに入れました。

用意してきたコーヒーと順番においしそうに食べていると、コーンでアイスクリームを楽しむ壮年の夫婦が近くのソファに腰かけました。おたがい気にする素振りも見せません。そのまた近くでは、はぐれた様子にも見えない男の子が一人でやってきて、しきりに脚をぶらぶらさせていました。いかにもなごやかでした。

いつまでもいたかったですが、大判焼きが固くなってしまわないうちに、食べたら家路を急ぎました。

コメダの大判焼きは、おかげ庵でどうなのかは教えて欲しいところですが、大餡吉日では3個からは包んでもらえます。

1人で1日3個はどう考えても食べすぎだと思い、これまで一度しかそうしてきませんでした。しかし最後の最後に、もう一度、例外を認めました。

伝統文様がちりばめられたこの紙は、一生の宝物です。

帰宅したら、サーバーに残していたコーヒーをあたためて、まず小倉あんを食べました。冷たいおはぎもおいしかったですが、今度はもっと、ほっこりしました。

それから、季節限定の白い大判焼きを食べて以来大好きになった、カスタードに手をつけました。

おいしかったです。あんまり勢いよく噛みついたら反対から溢れそうになったのが、あのときと同じように、笑顔になれました。

それにしても、3つめがどの味だったのか、それはこの日会えたスタッフさんと二人だけの秘密、といったら意地悪でしょうか。むしろ自分は、その答えをみんなの胸のうちに預けたいと思います。

願わくは、大餡吉日が閉店するそのときまで、そしてその先もずっと、アズパークが笑顔で溢れ、それとともに大餡吉日とコメダの大判焼きが、かけがえのない財産として心の中に残るよう。

ショッピングセンター アズパーク
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